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黒子のバスケ 無名の守護神
第一話 誠凛高校
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春。
高校生活が始まった今日この日。
僕はどこの部活の勧誘を受けることなく教室にやって来た。
出身中学はバスケの超強豪校である帝光中。
でも僕には才能がない。
全てが人並み。
だからこそ僕はバスケ部には入らない。
そういえばクロちゃんがバスケ部に入るらしい。
でもクロちゃんは才能があるもんね。
俺よりも試合にも出ているし。
それにクロちゃんなら新たな光のもとより薄くなれるだろう。
たとえ青峰がいなくてもクロちゃんならきっとみんなの力になるはず。
最初は頼りないと思うかもしれないけど信じて頑張ればきっと俺たちに伝わるはずだ。


あ〜あ。
誠凛って新設校だから面白そうな行事ないんだー。
これなら早く帰っておけば良かったよ。
学校内も回ってみたけど特に変わっているところも無かったし。
面白かったことはやっぱりバスケ部の見学かな。
相変わらずクロちゃんは影が薄くてスルーされて。
なにも変わってなかったよ。
それにしても懐かしいな。
よくこの道をクロちゃんと一緒に歩いたっけ。
そうだ小腹も空いたしハンバーガーでも食べてから帰ろっと。
僕は帝光時代から通っているハンバーガーショップに入って行こうすると丁度クロちゃんが背の高い奴に連れて行かれるのが見えた。
「たしかバスケ部にいたひとだよね。」
僕は気になったのであとをつけて見た。


「オマエ・・、一体何を隠してる?」
「・・・?」
ヘェ〜。
もうクロちゃんの能力に気づいたんだ。
すごいよ。
「オレは中学二年までアメリカにいたんだ。」
いいな〜。
アメリカ。
本場じゃん。
「日本に戻ってきてガクゼンとしたよ。 レベル低すぎて。」
ちょっと。
あいつ何様?
レベルが低い?
どう考えてもバカにしているよね。
「オレが求めているのはお遊びのバスケじゃねー。」
ヘェ〜。
日本のバスケはお遊びですか。
言ってくれますね。
クロちゃん。
こいつを懲らしめちゃって。
と言いたいけど無理だよね。
クロちゃんの得意分野は違うもんね。
「もっと全力で血が沸騰するような勝負がしてーんだ。」
クロちゃん相手には無理だよ。
クロちゃんが1on1してもなにも出来ないんだから。
でも見る価値はあるかも。
彼の実力を知るためにも。
「確かめさせてくれよ。オマエが・・、キセキの世代ってのがどれだけのもんか。」
いや〜、凄い闘志ですね。
コートの外れにいるのにかなり感じるよ。
っていうかクロちゃんもすんなり誘いに乗っちゃうし。
まあ、望んでいたから良いけどね。
どうせアイツは気づかないだろうし。
あっ。
ああっ。
あ〜あ。
クロちゃん何点取らせれば気がすむの。
これじゃ帝光中が弱いみたいに思われるじゃん。
「どうして
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