プロローグ
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バシャァァァァン！！！！！
ゴウッッ！！
ボワッッッッッ！！！
豪火や強風が雨のように降り注ぐ、村の人は逃げまどう、
そんな中一人の少年がいた。少年の名はミズキ・グラディアーノ、
まだ幼い少年はなにが起こっているのかわからない、
村の人はどこにもいなく、親も何処にいるかわからない、
少年は泣くしかなかった、火で死ぬひと、吹き飛ばされるひと、がいるなかで
少年は物陰に隠れていた、そのときに見たのは漆黒の竜。
夜にも関わらず、夜を飲み込んでしまいそうなほど黒かった。
怖い、怖い、そう思い必死の思いで逃げた、転ぼうが、滑ろうが、後ろを向かず逃げた。
何処まで逃げたのだろうか？
いつまで逃げたのだろうか？
頭に浮かぶのは漆黒の竜と赤い村だけ、自分のきた道もわからない、村がどうなったかもわからない、
足跡を頼りに村へ戻る、
着いた村は焼け野原、何も残っていない、
やっとの思いで見つけた家も跡形もなくなっている、
少年の胸にはいつしか、あの竜への憎しみがあった
少年は決意した。いつかあの竜を倒す、と
………それから十年、
「おい、ミズキ！」
「つぎの村に行くみてーだな！頑張れよ」
「ああ！」
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