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環の理
鋼の錬金術師
中央2
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 「そんな事言わないで欲しいアルよ」

 「ぐーぐー(気が滅入ります)」



 何で日没後も特命部(ここ)で働いてなきゃいけないんだよ……暇な部署なのに。



 「大佐ー新聞ですー」

 「?」



 ブラックホールから受け取った新聞を見る。



 「えっと……「マリア・ロス少尉を先月のヒューズ中佐殺人未遂事件の犯人と断定!!」……なんじゃこりゃ?」



 犯人の特徴はちゃんと大総統に伝えた筈なのに……まさか?



 「っち、そういう事かよ……」

 「ぐーぐー(?)」

 「どういう事アルか?」

 「ですかー?」

 「全部茶番だよ。軍上層部は真っ黒だ」



 くそ……呆れた奴達だ。国民全員を賢者の石にするつもりか。



 「お前らも犯人の特徴知ってるだろ?」

 「変身出来るって事アルか」

 「ああ。その特技を持つ奴を簡単に探し出す事なんて不可能なんだよ」

 「ぐーぐー(ならこれは可笑しいね)」



 そう、断定が早すぎるのだ。聴取だけでも行動が大きいと言うのに……大総統が秘密裏に動くと言ってた癖にな。



 「どこで情報が漏れたのか……お前らもカマかけたら喋るしな」

 「わっはっは!ワタシに秘密は作れないアルね!」

 「お前に漏れてるという事は上層部は全員知っているだろう」

 「……酷くないアルか?」

 「問題は「全員黒か?」「大総統は味方なのか?」の二つに絞られる」

 「大総統は黒っぽいよー。あんなお爺ちゃんで前線出れるなんて異常だよー」

 「ぐーぐー(何か体の構造が違うかも?)」

 「大総統とは違うグループが行動してるっぽいアル。雑過ぎるアルよ」



 うーん……現段階ではどっちも分からないか。



 「で、この状況下でどう動くアルか?」

 「動かない」

 「ん?」

 「多分少尉は明日には絞首刑か銃殺刑だ。被害者の証言を無視してな。一兵卒の言葉はいくらでも封殺出来るという腹だろうよ」

 「まーねー」

 「下手に動けばヒューズが危ないかもしれん。少佐には悪いが傍観を決めさせてもらおうか」



 私の行動は見られてると思う。ヒューズは体の良い人質故、迂闊には動けない。



 「それにマスタング大佐の部下が慌ただしかった。奴が動くなら私も動く必要はない」

 「人任せだねー」

 「ぐーぐー(ねー)」

 「うっせぇ!さっさとマスタング大佐を調査して来い中華娘!」

 「了解アルよ!」



 うん、これで煩い奴を排除出来たぞ。 



 「今日は二人とも帰って
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