鋼の錬金術師
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」
「そんな事言わないで欲しいアルよ」
「ぐーぐー(気が滅入ります)」
何で日没後も特命部で働いてなきゃいけないんだよ……暇な部署なのに。
「大佐ー新聞ですー」
「?」
ブラックホールから受け取った新聞を見る。
「えっと……「マリア・ロス少尉を先月のヒューズ中佐殺人未遂事件の犯人と断定!!」……なんじゃこりゃ?」
犯人の特徴はちゃんと大総統に伝えた筈なのに……まさか?
「っち、そういう事かよ……」
「ぐーぐー(?)」
「どういう事アルか?」
「ですかー?」
「全部茶番だよ。軍上層部は真っ黒だ」
くそ……呆れた奴達だ。国民全員を賢者の石にするつもりか。
「お前らも犯人の特徴知ってるだろ?」
「変身出来るって事アルか」
「ああ。その特技を持つ奴を簡単に探し出す事なんて不可能なんだよ」
「ぐーぐー(ならこれは可笑しいね)」
そう、断定が早すぎるのだ。聴取だけでも行動が大きいと言うのに……大総統が秘密裏に動くと言ってた癖にな。
「どこで情報が漏れたのか……お前らもカマかけたら喋るしな」
「わっはっは!ワタシに秘密は作れないアルね!」
「お前に漏れてるという事は上層部は全員知っているだろう」
「……酷くないアルか?」
「問題は「全員黒か?」「大総統は味方なのか?」の二つに絞られる」
「大総統は黒っぽいよー。あんなお爺ちゃんで前線出れるなんて異常だよー」
「ぐーぐー(何か体の構造が違うかも?)」
「大総統とは違うグループが行動してるっぽいアル。雑過ぎるアルよ」
うーん……現段階ではどっちも分からないか。
「で、この状況下でどう動くアルか?」
「動かない」
「ん?」
「多分少尉は明日には絞首刑か銃殺刑だ。被害者の証言を無視してな。一兵卒の言葉はいくらでも封殺出来るという腹だろうよ」
「まーねー」
「下手に動けばヒューズが危ないかもしれん。少佐には悪いが傍観を決めさせてもらおうか」
私の行動は見られてると思う。ヒューズは体の良い人質故、迂闊には動けない。
「それにマスタング大佐の部下が慌ただしかった。奴が動くなら私も動く必要はない」
「人任せだねー」
「ぐーぐー(ねー)」
「うっせぇ!さっさとマスタング大佐を調査して来い中華娘!」
「了解アルよ!」
うん、これで煩い奴を排除出来たぞ。
「今日は二人とも帰って
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