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吾輩は猫である
無印
吾輩、温泉に行く 前編
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あの黄色の生物は! イタチだかフェレットだか知らんが吾輩の居場所をを奪うのならば、その毛皮を剥いでやろう! もう、きゅーきゅー言えなくしてやる!
吾輩はあの黄色の畜生を殺るために突撃しようとする。


「なのは、そのフェレットのことはいいんだが、クロのことはどうするんだ?」
「クロもモフモフで可愛いんだけど、ユーノ君の方がちっちゃくって可愛いんだもん。最近のクロはなんかもう中型犬くらいになってきて可愛くなくなってきたの」
「なのは……さすがにそれはひどい」
「なんで? ちっちゃい方が可愛いよ?」


うわぁぁぁぁぁぁっぁあああああぁぁん!? あぁぁぁぁんまぁぁぁあぁぁりぃぃぃだぁぁぁぁぁああ!!
なのは嬢に悪気がないってことはわかってるから余計にキツイ。あのイタチ野郎、せいぜい月の出てない夜は気を付けておくんだな。確実に一口で喰ってやるからな! うわぁぁぁぁぁああぁぁん!!








「ってなことがあってだな」
「いや、そんなことを聴いてるんじゃない。私はなんでカオスがさも当然のように私の席に座って、さも当然のように私の朝ご飯を食べてるのかを聴いてるのだ」


やれやれ、これだから美緒は……。


「何言ってんだ? そんなこと決まってるではないか」
「な、なんなのだ?」


吾輩は茶碗をテーブルに置き、美緒にサムズアップして答える。


「い・や・が・ら・せ♪」
「うがーーーーーっ!!!」


今のやり取りで一気に美緒の沸点を超えたのか突然奇声を上げて襲ってきた。しかし、いつもの攻撃と変わらないのでカウンターで吹き飛ばした。


「あびばっ!!?」


向かいの壁にぶつかり、不思議な断末魔を上げて沈んだ。


「カオス、少しは手加減してやたらどうだ? 那美、その醤油を取ってくれ」
「そうだよ、さすがに美緒が不憫でならないよ。はい、どうぞ」
「飯を喰いながら、こっちを無視してたお前らには言われたくないわ。てか、吾輩が美緒の席に座ってもスルーしただろ」
「「「「「寝坊したあいつが悪い」」」」」
「ですよねー」


なんてシンクロだ。皆の頭の中で美緒の位置づけが既に残念なことになってるな。


「手加減をするにしても、最近攻撃に霊力が込められてるから痛いんだよ」


そう、最近美緒が攻撃に霊力が込められるようになった。そのせいで今まで効かなかった攻撃が効くようになり、調子こいて手加減すると予想外の大怪我を負う可能性が高くなった。前みたいに尻尾を引きちぎられたらたまらんしな。


「当然だ、私が鍛えてやってるんだからそのくらい出来てもらわんと困る」
「そのせいで美緒が我輩を襲ってくる頻度が増したんだがどうしてくれる。おちおち日向ぼっこ
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