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遊戯王GX−音速の機械戦士−
―ジェネックスを超え―
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と駆け出したが、ライトルーラーが放った光に視界を奪われ、三沢の状況がどうなっているのか解らなくなってしまう。

「お前は……」

 視界が晴れた時に見たものは、ライトルーラーの攻撃から三沢を守り通してくれた……カードの精霊たちの姿。

「機械戦士のみんなに……ネオス」

 衛星兵器『ソーラ』の破壊に行った機械戦士たちと、十代の新エースモンスターである《E・HERO ネオス》が、ライトルーラーの光から三沢を守っていたのだった。

「これが……カードの精霊たちか……」

 どんな作用が働いているかは知らないが、ネオスや機械戦士たちの姿は三沢にも見えるらしく、初めて見たカードの精霊に戸惑っていた。

 そして、カードの精霊たちがここにいるということは……

「……『ソーラ』は破壊出来た、ということだな……」

 傍らにBlloDが控えたエドが立ち上がってきて、俺の左腕につけていた、エドのデュエルディスクを取り外した。

「後は……助けるだけだ」

 豹変した斎王を、眠ったままの明日香を。
そしてその役目は、三沢とエドには悪いが俺にやらせてもらいたい……いや、やるしかない。

「おのれおのれ、ネオスペーシアンとザコどもが! この私の邪魔を――」

「三沢、交代だ。このデュエル……俺が引き継ぐ」

 三沢と手を叩きあっている場所をチェンジすると、斎王とライトルーラーに正面から向き合った。

「後は任せたぞ、遊矢」

「ここまでお膳立てされてるんだ、負けるなよ」

 エドと三沢の激励を受けて、ここまで俺を持って来てくれた……亮・吹雪さん・神楽坂にラー・イエローの友人たち、三沢にエド、そして明日香に心の中で感謝しておく。

「チィィ……相手が誰であろうと同じことだ! カードを一枚伏せ、ターンエンドだ!」

 斎王のターンエンド宣言と共に、中空に浮かんでいた精霊たちがデッキへと戻っていく……一緒に戦ってくれるのだろう。

「楽しんで勝たせてもらうぜ……斎王!」

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