暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第17話 悪夢と少女の苦悩
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行ったとおりだ。……キリトと話があるからな。お前も一緒に来るか? ……例のローブの人物と話す絶好の機会かもしれないぞ? まあ、キリトと一緒にくるかどうかはわからないが」

 リュウキはそう提案するが、レイナは俯かせた。

「ごめ……んなさい。まだ……ちょっと……」

 まだ、心が定まっていない。レイナは、そう言っているようだ。あの起きた時の様子を見れば、深い闇の様なモノも見えたから、リュウキは無理もないと思っていた。

「……構わない。強制はしない。ここは好きに使ってくれていい。ただ……、今日遅れるなよ?」

 遅れるな、というのは、今日の集合時間の事だ。レイナは完全に思い出していた。……今日がBOSS攻略の日なのだということを。
 
「わ……わかってるわ。大丈夫」

 レイナは頷いた。もう、失態はしない。と自分に言い聞かせながら。

「ん……。じゃあまたな」

 リュウキは、そう言うと、此処を出ていった。
 ばたん、と扉が閉まり この家にいるのは自分1人になる
 


「(……わたしってば、ダメだな。……本当に色々と助けてくれてるのに。リュウキ君の寝顔見て、少しは心が穏やか……っ)………あ!」

 残ったレイナは……あることに気が付いた。それも……重大な事にだ。

「わた……わたしの寝顔や……、起きたときの顔……見られた………?」

 いや、それは間違いなく見られているだろう。何故なら、リュウキの方が先に目が覚めていたんだから。見たかどうかは、リュウキにしか判らない。
 はっきりしているのは、自分が起きた瞬間、リュウキとレイナはの顔を見合わせていたと言う事。

「ッ〜〜〜〜////」

 レイナは顔を再び一気に紅潮させた。そして、次に顔を両手で抑える。確かに昨日、自分も見てしまってけれど、今はそんな事は考えてられない。
 レイナは慌てて部屋の備え付けの鏡で顔を確認した。髪はショートヘアだから……そこまでは乱れてないけど。 口元周辺が……。

「あ……ちょっと……。ここ……あ、あぅぅ………///」

 何がついているのか? それはレイナの為にも説明を割愛する。

 ……次は気をつけよう、とレイナは顔を赤らめながらも、そう感じずにはいられなかった。

 そもそも、次があるのか? また、一緒に眠ったりするのか? と言うことについてはレイナはこの時全く考えていなかったのだった。




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