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なのは一途のはずがどうしてこうなった?
第三十三章 やはり、誰も喋らない
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その為、遠距離は味方を巻き込まないように撃てないようにされた。
どうにか近接戦から離脱して遠距離砲撃をしたのならば、高速の転移魔法でチンクが犠牲になった。
本来命中するはずのミウラ・ケイタとチンクが入れ替わり、チンクがディエチの砲撃を食らった。
さすがにチンクは防御したのだが、そのあと姉妹喧嘩だ。
みっともない。
ディードはディードで、先行し過ぎてウェンディの邪魔になっていたし、オットーのプリズナーボックスをこれまた身代わりのチンクが受けて閉じ込められてたし。
セッテのブーメランブレードを掴みとるという離れ技を見せつけれられてセッテは落ち込んだ。
ウェンディに至っては、ライディングボードが攻撃、防御の起点となるのを早々に見抜かれて、バインドでひたすら動きを止められていた。
私の攻撃もウェンディのライディングボードをチェーンバインドで操られてガードされる始末。
敵の道具までも使い防御、牽制、己の魔法で捌き、攻撃と本当に厄介な相手だ。
それでも、味方の援軍が来るまでにクリーンヒットは幾つかあった。
しかし、斬られようが、爆破を受けようが、殴られようが、表情ひとつ変わらなかったのは、称賛に値する。
戦闘中、焦るという事がどんな結果を導くのか分かっているのだろう。
姉妹の中で損傷が酷いのが、チンクだ。
恐ろしい事に、姉妹の中で見た目は幼いながらも、影響力があると見たのだろう。
だからこそ、身代わりの盾として味方同士で傷つけさせた。
次は自分が盾に使われるかもしれない、という考えと、これ以上チンクを傷つけたくないという考えを植えつけさせて、攻撃に躊躇をもたせる嫌らしい手だ。

そして、その躊躇をミウラ・ケイタは見逃さなかった。
私は右腕を捻って折られ負傷、ディエチは背後からの砲撃で肩を抉られ負傷、ウェンディは自分のライディングボードで殴りつけられ打倒、ディードは、上空からの双剣振り下ろしを紙一重で躱されて挟撃しようとしたオットーに激突。二人の激突の先にいたセッテに玉突き事故で三人負傷。
アレは、見事としか言えない。
ノーヴェは普通に殴られて昏倒寸前。
チンクは身代わりでだいぶ傷を受けていた。
戦闘状況を良く読み、軌道先に誰がいて、どのスピードでどの位置にいるのか把握し、相打ちさせる状況を作られたのだ。
こちらの練度が低いわけではない。
相手の練度が高すぎたのだ。
それでも、誰一人こちらが落ちなかったのは、ミウラ・ケイタがチンクを盾に攻撃を躊躇させた事で、攻撃の威力が弱まったからであろう。
おそらくだが、長期戦に持ち込み援軍に望みをかけていたのだと思う。
戦慄が走る。
ミウラ・ケイタ……、初めから私達に勝つ心算はなかったのだ。
それも、援軍が来ない可能性も含めて己の命を対価にこちら全員の消耗を狙った。
消耗の
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