暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第12話 攻略会議とパートナー
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だから、暫定的に、その……パーティ? って言うの組んでくれないかな? ……BOSSには、1人で、向かっていけないみたいだから」

 この時、2人は向き直った。話しかけてきた方のプレイヤーは、俯きがちであり表情が見えない。……が、声色から女性だろうと言う事は判った。少し、訝しんでいたが、直ぐに気を取り戻し。

「……ああ。構わない。この場の全員。その殆どが仲間がいたようだから遠慮していた所だ。……組めずに困っていた所だからな」

 返答をした。そして、彼女からの申請を待っていたが、一向に来る気配はない。その奇妙な間に彼女も気づいた様で。

「その……ゴメンなさい。パーティ申請ってどうするんだっけ……?」

 おずおずとした様子で、そう聞いてきた。ここで疑問が生まれる。

「……?? やり方、知ってて、パーティを組もうとしたんじゃないのか?」

 その事、なのだ。暫定的にとは言え、パーティ申請を求めてきたから、ある程度は知っているだろう、と思っていたのだ。

「……知らない。私からは……。いつも、その、組んで……もらってたから」

 どうやら、彼女がした事があるのは 受諾する事だけ、つまり《YES》ボタン を押すだけだったようだ、それ以上のことはしたこと無いらしい。

 所謂、このゲームの初心者。それも恐らくMMOも初心者だと思える。

 だが、別にそれでも特に問題ないと判断していた。
 それに、よくこの1ヵ月間、無事だったと感心するほどだった。1000と言う数のプレイヤーが命を落としたのだから。

「わかった。………」

 男は指を振り、メインメニューを呼び出すと、パーティ申請を出した。カーソルを目の前のプレイヤーに合わせてクリックする。

≪パーティ申請を受理しますか?≫

 その画面が、可視化されたホロウインドウとして、相手に出たのがわかった。そして、女性プレイヤーはそのままYESを押した。これで、パーティ結成終了となる。


画面の端に表示された名は《Reina》


「……暫定だが、よろしく頼む」
「……こちらこそ」

 無事、申請する事ができ、互いに挨拶を交わしていた。……傍から見て、お互いがフードで顔を隠している、と言うのも怪しいと思うのが一般的だと思える。
 ……が、そう言う点は別に気にしない男だった為、ただ涼しい顔をして、満足をしていた。

 そんな時だった。

「……ゴメンなさい。その……こんなのかぶってて」

 女性の方が軽く頭を下げ、謝ってきたのだ。それを訊いて、軽く首を傾げる。

「なぜ 謝るんだ……? それに、オレも同じようなのをしているが? ……悪い事、なのか?」

 そう、謝る理由がわからなかったのだ。自分自身が装備をしている。
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