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ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
コラボ
〜Cross storys〜
episode of cross:紹介
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「ホーク、あれはどこだ?どこにある?」

皆と同様、岸壁に手を突いていたシキが静かに、隣に立っていたホークに問う。

その瞳は、その甲虫型モンスターからまるでぶれない。まるでスコープを覗く狙撃手のように、狙うべき獲物を間違いなく狙う目。

その表情を一瞬ちらりと見、ホークは口を開いた。

「あれは確か、四十一層のボス《コーラル・ネプチューン》だ。弱点は………」

すっ、とホークは人差し指を伸ばし、《コーラル・ネプチューン》なるカブトムシを真っ直ぐ指差した。

「頭だ」

「「「「なるほど」」」」

ホークの情報屋としての情報を信じ、一同そう言ってじっとカポカポ歩くカブトムシを見つめ、見つめ、見つめたら───

「どこにあるんじゃあっ!!」

ゲツガがそう吼えた。確かに、と一同も同意する。

そう。洞窟の出口から見える《コーラル・ネプチューン》には、およそ頭と呼べる器官が見えなかったのだ。本来のカブトムシならば頭のあるべき箇所には、鋼鉄のごとき黒光りする装甲があるだけで頭のごときものが全くと言っていいほどに見えない。

「確かにこの位置からは見えない。だが、位置的には普通のカブトムシの頭と同じトコについてる。ただ、硬ってぇ殻に隠れてるから、相当姿勢を低くしないと見えもしないぞ」

「わかった」

レンが静かに言った。

「作戦通りってことでいいんだよね?ホークにーちゃん」

「ああ」

そこで、ゲツガがいたって平静に、のんびりと口を開いた。

「よし、じゃあ行くか」

何の気負いもなく放たれたその言葉に、皆が苦笑する。

だが、実際ゲツガの言葉通りだった。そうだ、たったそれだけのことなのだ。ここにいる全員の感覚で言えば、ちょっとその辺りの店にお使いに行くようなものなのだから。

「ああ、行こう」

「うん。《お使い》に、ね」

レンの言葉に、再び全員の顔に苦笑が浮かぶ。そして皆の足が動き───

一歩を踏み出した。
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