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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第5話 決戦直前
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この二次世界……否異世界へ来て。

彼らとであったその数ヵ月後。

アルカードの正確な居場所を掴んだ。



今暴れている場所へ急いで向かい そして…とうとう見つけた。




そこは、かつては人間や妖も暮らしていたと言われる。

互いに領域を侵さず共存できていたその場所。



≪北方の地≫



だが、今は最早見る影も無い。

それはまるで、後に歴史上で語られる大災害を見ているかのようだった…。





「見つけたぞ奴だ!」






一番前にいた 御子神が叫んだ。

その先には禍々しい妖気・殺気・あらゆる不吉を撒き散らしながら……。

空に向かって吠えるアルカードの姿だった。




「奴め……いったいどれだけの人間と妖を食らったというのじゃ 以前にも増してでかくなっておるのぉ……。」




東方不敗の表情は険しくなる。



「アルカード……。」



アカーシャも同様だった。

倒さなければならない宿命の相手。

だからこそ、アカーシャに余計に力が不自然に篭っていた。




『………。』




―――これは…こいつはいったい…なんだ?




そして、4人の中で、それ以上に動揺していたのがジャックだった。


なぜならば。



そのアルカードの姿。



≪想像以上≫ 



その4文字しか 頭に浮かんでこなかったからだ。

アルカードは妖や人を食らうことで巨大化するという。

それにしても、でか過ぎる。

一歩きすれば山々が潰れかねない程巨体。

人や建物と比べれば大体はわかる……。

あれは……人と蟻。程の差を感じた。

触手の一本一本が強大な化け物。

そのサイズも驚愕のものだった。

そして 何より……

何よりもアルカードを大きく巨大で強大なものに見せる要因。

それは強大な妖気だった。




…戦慄が…悪寒が…全身に走る。



しかし…



(なぜ…?原作で見たのよりはるかにでかい…… そしてこの肌に突き刺さるような妖力……これだけ離れているのに?)

……アルカードを俺が倒してやろう。そう息巻いていた。

だが、それどころではない。


自分の能力、悪魔の力。≪自然(ロギア)


……そして、精霊の術を使ったところでしとめきれるか……?

そして、何よりも、この場の皆が無事に帰れるのか?




≪アカーシャ・
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