第14話
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Iが必要か。よく見ると、小猫ちゃんもかすかに小刻みに震えていた。
「イッセーくん、それは墓穴だよ・・・・・・・」
「嘘だッ!?」
祐斗が兄さんに指摘すると、一気に兄さんの顔色が悪くなった。そんな兄さんをみて祐斗は合掌、小猫ちゃんは黙祷をしている。
「少し・・・・・・・・O☆HA☆NA☆SHI・・・・・・・・しようか?」
「あ、あ・・・・・・・ああ・・・・・・あ・・・・・・・」
言葉にならない声を上げ、がくがくふるえている兄さんに詰め寄っていく。
「ナ〜ギくん♪」
しかし、兄さんへのO☆HA☆NA☆SHIは朱乃先輩によって止められた。
「今回のゲームは大活躍でしたね」
朱乃先輩は背中に抱き着いている。しかも、わざとかはわからないが、胸が背中に当たっていた。柔らかい感触が背中に広がる。
いつもなら羨ましそうな目で見てくる兄さんも、僕のO☆HA☆NA☆SHIから逃れられたことが、よほどうれしいらしくアーシアさんの方へ行ってしまった。
「ありがとうございます」
「その通りね。今回は本当にナギに助けられたわ」
リアス先輩もこちらに来た。
「『鞘に収まりし魔剣』のおかげですよ。」
なかなかタイミングが無くて『黄金色の聖約』を使えなかったから、少し心配だったけど問題はなかったようだ。
「『黄金色の聖約』だったわね。あの状態は。でも、髪が銀色になったのはなんなの?」
「あれは『白銀魔術礼装』です。状態異常系の攻撃を無効化する魔術ですよ。そして、『鞘に収まりし魔剣』を『黄金色の聖約』にする鍵でもあります」
「私も見たかったですわ」
朱乃先輩が少し、不満そうに言った。
「あまり、多用できませんがね」
僕は苦笑いを浮かべながらそう言う。
「どういうことですか?」
「伝承通りなら、『黄金色の聖約』が使えるのはあと1回です。『黄金色の聖約』は持ち主に2回だけ栄光をもたらし、3回目は持ち主を滅ぼす。そういうもののはずですから」
朱乃先輩の質問に答える。2人とも、眉をひそめた。
「それが本当なら、使うのは慎重にしなきゃね。それと3回目を使うことは許さないわ、ナギ」
「わかっています。僕も自分の命は惜しいですからね」
どういう条件かは知らないが、いずれ有限殺しの無限廻廊が使えるようになるはずだ。それまでは、黄金色の聖約の使用は控えて、神討つ剣狼の銀閃を主体にしていく
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