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恋姫〜如水伝〜
十一話
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、いわゆる衢地に当たるところだな。そこの砦に黄巾党が集まっている」
「そんな場所に兵を置くとはね、そこに張角がいるのかしら」
「どうだろう、士気も低く、軍としての統制が取れていないようだ。おそらく各地の敗残兵が逃げて来たと言った方がいいのかもしれん」
「ここからどれくらいかかるの」
「最短で五日、だか兵の現状を考えると三日は休息が必要だと思う。それを含めると、十日と見たほうが良いかもしれん」
「如水の言う通りです。負傷者も多いですし、この所強行軍が続きました。兵の疲れも目立っています。それに街の父老らは中で休んで貰って構わないと言っています、今はその厚意に沿うべきかと」
「そうね、少し厚意に甘えさせて貰いましょう。四日後に出陣するわ、ひとまず休息を取りましょう。では解散」

軍議が終わり全軍が街に入り休息を取るように命じた。華琳は街の父老に兵の狼藉をさせない事約束し、住民にその旨を高札に掲げて安堵させた。
全部の仕事を終えた後、如水は新たに軍に加わり自身の部下となった三人を集めた
「改めて、挨拶をしよう。私が君達を指導する黒田官兵衛孝高だ。真名は無いが如水と呼ばれている。三人共これからよろしく頼む」
「はい、凪と呼びます。隊長、これからの御指導よろしくお願いします」
「沙和なのー♪よろしくお願いしますなの隊長」
「真桜や。よろしく頼むで先生」
「…隊長はともかく、先生とはどういう意味だ真桜」
「この前、教えて貰った事でうちの発明がすごく増えたんや、せやから先生って呼ばせてもらうわ」
「まあ、いいだろう。初めに言っておくが、私は春蘭や秋蘭に比べて格段に腕力で劣る。正直、自分の身を守れるかすら危うい。華琳はおそらく君達を私の護衛の意味でも就けてくれたのだろう。私の身を守ってくれると助かる」
「ずいぶんとあっさり自分が弱いって言うんやな、ええでうちらで先生を守ったる」
「はい、隊長の護衛はお任せ下さい」
「そうなの、その代わりしっかり指導して欲しいの」
「わかった、凪、真桜、沙和これからよろしく頼む」
その後しばらく如水は部下の三人と共に話をし親交を深めた

四日後

街を出陣する曹操の軍を住民は名残惜しそうにしていたが出陣の際には、皆が曹操軍に声援を送り今回の事に感謝していた。

それを見た季衣は感心した
「すごい声援ですね、春蘭様」
「当然だろう季衣、何せ華琳様なのだから」
「姉者、言いたいことは何となく分かるが、それでは説明にならん」
「華琳様の名を慕う者は遠方にも多く居ると言う事よ季衣」
桂花は季衣に分かりやすく説明した
「やっぱりそうなんですか、ボクの村でも華琳様を悪く言う人は居なかったし」
「そう言うのを人徳って言うのよ、覚えておきなさい」
「はい!」

一方で、如水は行軍中の部
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