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古の鉄の巨人を駆る他世界への介入者
弐号機の行方
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安心した。太平洋艦隊司令のスティーブだ。本国から命令があったので、エヴァ弐号機は下ろそう。だが肝心のパイロットはあの様子だ」

スティーブが指差す方を見ると、まだ泣きじゃくっているアスカを背負って声を掛け続けているミゲルの姿があった。

「あ、あの一体何が・・・」
「死という恐怖のイメージを間直に感じたのだろう。まだ14歳では致し方あるまい。だが彼女が齎し被害は許せる物ではない。艦艇の大半を海に沈め、多数の死傷者、負傷者も出た。これをネルフはどう責任を取ってくれるのかね。それと勝手に航空機を徴発しようとした加持一尉は現在独房の中だ。敵前逃亡の上に偽造の書類を使って徴発しようとしていたし、なによりも八雲准将を口説こうと失礼な事をしたからな」
「ど、独房!?」

リツコは自分の友人がそんなことをしている事に呆れながらも驚いていた。しかも准将を口説こうとしていた!?・・・。もう何を考えているのやら・・・。

「スティーブ提督、口説かれた事についてはとても不服ですが私はもう気にしていません。そもそもあのような簡単に乗り換えそうな男には興味はありません」
「藍、途中からお前の好みになっているぞ」
「申し訳ありません少将」

そして闇夜がリツコを睨みつけるように見た。リツコはまるで心臓をつかまれるような錯覚に襲われる。

「俺はグライナルリーゼズ所属、八雲 闇夜少将だ。今回の護衛の全てを任されていた」
「ネ、ネルフ技術部の赤木リツコと申します」
「さて、今回の中々楽しかったよ。随分と無有能な作戦部長な事だな。俺達に向って暴言を吐くなど足した度胸だ。上官侮辱罪で今すぐにでも処罰したいところだな」
「ほ、本当に申し訳御座いません!!」

リツコはその場に膝を着いて、土下座をした。自分に出来る精一杯の謝罪だ。だが闇夜は態度を変えなかった。

「俺は別に貴方の謝罪は望んでいない。だが、エヴァ弐号機は我々、グライナルリーゼズの指揮下に入ってもらう」
「ええええ!!!??」
「むぅぅううううう!!!!」

これにはリツコも巻き寿司になっているミサトもシンジも衝撃だった。

「で、ですがエヴァ弐号機はネルフの!!」
「それは以前の話だ。国連の事務総長の許可も取り付けた。それに同じ特務機関でも我々の方が有効に使える。世間的にいいとは思わんか?今まで不評だったエヴァンゲリオンがグライナルリーゼズによって成果を上げる。すばらしい事だろう?」
「で、ですが!!!」
「これは決定事項だ。これを拒否するであれば今回の海戦で発生した死者への遺族への見舞金、負傷者への治療費、艦艇の補充費、修理費、及び我々への侮辱の負担全てをネルフが受けるというのだな?」

その言葉でリツコはつい黙り込んでしまった。それだけの金もネルフにも無いし、各
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