暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜銀白の剣士〜
第9話
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「兄さん、言っとくけど僕も覗かないからね」

「覗いたら、恨みます」

 渚も先制パンチを放ってきた。小猫ちゃんも釘を刺してきたぞ。やはりダメなのか・・・・・・・。

「あら? ナギは何を言っているの? あなたはこっち(女湯)よ」

「えっ?」

 突然の部長の発言に渚の動きが止まる。驚愕と言った表情がぴったりの顔をしている。

「温泉を血で汚すわけにはいかないわ」

 俺が渚の裸を見て、鼻血を出したことを言っているんだろう。しかし、なんて羨ましいんだ! 俺も女湯に入りたい!

「小猫もナギならいいわよね」

「・・・・・・・ナギ先輩なら構わないです」

 これが普段からエロい俺と渚の差なのか・・・・・・・。小猫ちゃんもかまわないなんて・・・・・・・。

「私も歓迎しますわ」

「ちょ、ちょっと待ってください。僕は男! 男です!」

 渚はそう言うが、徐々に渚の包囲網が完成している。

「さあ、行くわよ」

 じりじりと距離を詰められていく渚。

「さ、サラダバーーーーーーッッ!!!」

 部長たちに詰め寄られていた渚は猛スピードで逃げ出した。しかし、なぜネタを入れたんだろう。気が動転していたのか?

「あら、逃げられたわね。諦めましょうか」

「そうですね。強化もしてましたし追いつけませんわ」

 一目散に逃げ出した渚を見て、部長たちはあきらめたようだ。おそらく木場は追いつけるだろうが、追いかける気はないみたいだ。

「それじゃあ、朱乃、小猫、アーシア行きましょう」

 部長は女性陣を引き連れて、温泉へと向かった。

「イッセーくん、僕と裸の付き合いをしよう。背中流すよ」

「うっせぇぇぇぇぇぇぇッ! マジで殺すぞ、木場ぁぁぁぁぁ!」

 俺の慟哭が山に響き渡った。なんで男と裸の付き合いをしなきゃ、ならねぇんだよ! BLなんて嫌だからな!? 俺はノンケなの! ノーマルなの!

 そんなことがあったが、俺たちは普通に温泉に入った。いい湯でした! 覗けないことが心残りだが、機会はまたあるはずだ。次の機会を待つぜ!

そうそう、結局渚はみんなが寝静まった頃に戻ってきて、風呂に入ったらしい。どこでそんなに時間を潰したのかが気になった。


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