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マブラヴ オルタネイティヴ 紅き飛竜の騎士
第九話 帝国斯衛軍
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1994年 帝都 日本帝国軍 帝国技術廠第壱開発局 第13格納庫

俺は巌谷少佐から話を聞き終わると急いでガンダムエピオンが収容されている格納庫へと向かった。
 

「イクス・・・元気かな・・・・」


修行に行く前に会ったのが丁度一ヶ月前であり長く会ってない気がした。 格納庫に行くとエピオンの整備を担当している整備班の人達が見えた。 整備と言っても主に点検ぐらいしかないが定期的にこの格納庫に足を運んでいた。 俺に気が付いたのか敬礼してきた。


「篠崎少尉、長期の任務お疲れ様でした。」

「ありがとう。 それより機体の様子を見ても構わないか?」

「ええ、どうぞ」
 

そう言い終ると、俺はリフトを使いエピオンのコクピットの位置まで昇った。 コクピットに入ると機体の電源を入れシステムを立ち上げた。 


「久しぶりだなイクス。元気にしていたか?」

『声紋チェック・・・マスター篠崎竜也と認定しました。お久しぶりですマスター』

「ああ、そういえば聞きたいことがあるんだがいいか?」

『なんでしょうか? もしかして二週間前の件についてですか?』

「ああ。 巌谷少佐から話は聞いたが、お前から直接聞きたいからな」

『わかりました。ではお話します』


その後、俺はイクスから直接、事件の一部始終を聞いた。 確かに無断で乗る人も悪いが、コクピットにロックしていなかった俺にも非はある。 今後一切このようなことがないようにすると心に誓った。 


「ごめんな、イクス。 修行とは言っても1ヶ月もいなくて。 寂しくなかったか?」

『はい・・・・・・マスターがいない1ヶ月は格納庫に整備班の人が点検に来るくらいしかなくて凄くさみしかったです・・・・・・』

「そうか・・・・だが、これからはずっと一緒にいるから安心してくれイクス。」

『はい!!マスター!!』


それから俺は『イクス』に修行中にあった出来事を話した。 師匠の事、戦う理由の事を話して言った。 

俺自身あの修行で学んだ事があった。 人は守るべき存在があるから戦う事ができ、強くなれると言う事だ。 守るべき大事な人や物が無いのに戦っても虚しいばかりだと師匠に言われた。 修行の最中俺はその事に気づかされた。 

俺が守るべき存在、それはこの国や住んでいる人達だけじゃない。 ついこの間までただの高校生で異世界から来た俺やガンダムをこの国に誘ってくれただけでなく、自分の事を信じてくれて、戸籍や軍の地位までくれた巌谷少佐。

同年代なのに将軍という高い地位であり、国のトップの責務を背負った煌武院悠陽殿下。

そして、未熟な俺をマスターと慕い、全力で支えてくれる『イクス』だ。

これが俺の守るべき存在だ。 この
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