暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 守り抜く双・大剣士
アインクラッド編
第1話 =始まりの時=
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「ただいま〜…」

朝っぱらからの部活を終えてくたくたになりながら扉を開けて誰もいない部屋の中へと声をかける。普通なら俺のような高校生は大体家族暮らしが多いと思うけど、俺はある事情が重なって親に無理を言ってアパートを借りて一人暮らしをしている。家族は俺が中学卒業してから東海地方へと引っ越してしまって近くにいない。

「………疲れた」

あの練習量おかしいだろ……詳しくは多くて言えないがまだやっと高校生活になれてちょっとした1年生には酷だと思う。そろそろぶっ倒れるヤツがいてもいい気がする。そんな事を思いながらラケットの入ったバッグを投げ捨て制服を脱いでベッドへと倒れこむ。いつもならここで一眠りなのだが今日は違った。ガラスでできた小さなテーブルにドカン、と大きなダンボールが乗っていたのだ。このご時世で残念ながらパソコンとかにめちゃくちゃ弱い俺は通販なんか利用しないし親もだいたいわざわざこっちまで来て食材のおすそ分け+最近起こったことの報告+説教だから心当たりが……。

「もしかして………」

心当たりがあるとすれば夏くらいに出した懸賞かな?たしかフィギュアが欲しくてためしに送ってみたんだっけ。もしかして…という若干の期待を持ちながらガムテープを慎重に剥がして箱を開けるとそこには人の形をした模型…ではなく銀色の丸っこい何かだった。

「……何これ?………えっと、な、なーぶ…ぎあ?」

どこかで聞いたような名前だな…と、少ない頭を捻らせて考えてみた。だが思い出すのにそんなに時間は要らなかった。部活の仲間がこれ使うゲームが欲しいって言ってたっけな。確かソードアート・オンラインだったっけ、剣で戦うってのは面白そうって俺も思ったけど確か限定1万本とかいってあいつは買いに行きたかったけど今日部活休んだら部長にしごき殺されるとため息交じりで話していた。

「俺もソフトないし……これ、売ろうかな……」

とりあえず届いたものを持ち上げてみるとそれはヘルメットのようなもので何か端子を接続する場所まである。まだ何かないかと箱の中をごそごそしてみるとコードとゲームのパッケージが。

「……ソードアート・オンラインって……これ?」

朝、ニュースでゲーセン前にめっちゃ並んでいる人の映像を思い出してちょっと興奮気味になってしまった。話に聞いててすごそうと言う理由と試してみたいという好奇心からすぐさまパソコンをつけて説明書をじっくりと読みながら小1時間ほどかけてなんとか準備完了、昼飯を食うのすら忘れていた。とりあえずナーヴギアをベッドの上におく。周りの環境のせいで結構なレベルまで上がった料理の腕のおかげで今まで食事に困ったことは少ない。とりあえずご飯を食べベッドにダイブ、ナーヴギアを被って準備完了。部活の知り合いにソードアート・オンライン
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