第2話
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
■◆■◆■
時間を少し遡り―――――
Side 渚
「ナギくん、今日はイッセーくんについて行かないのですか?」
今日は、部室でゆっくりとすごしていると、朱乃先輩が聞いてきた
「兄さんはアーシアさんの手伝いですよ? あの二人の仲に割って入れと? 僕には無理です」
「あらあら、そうなんですか?」
朱乃先輩がお茶を入れてくれる。そして、僕の隣に座った。
「ありがとうございます、朱乃先輩。あの二人、すぐに二人だけの世界を作るんですよ。割って入る気にもなりません」
「あらあら、それは大変ですね。ナギくんは蚊帳の外ですか?」
「ええ。まあ、二人の仲を応援するのは吝かではないですけど、常時二人の世界にいられるのは困ります」
肩をすくめながら、朱乃先輩に答える。
「ははは、ナギも大変だね」
「・・・・・・・不憫」
祐斗と小猫ちゃんも会話に混ざってきた。
「でしょ? ホントに大変なんだ。リアス先輩もそう思いますよね?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ん? 聞こえなかったのかな?
「リアス先輩?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はぁ・・・・・・・・・・・」
ボーッとしたまま、あらぬ方向を見て、深いため息をついている。朱乃先輩たちを見るがみんなも、首をかしげていた。
「リアス先輩ってば!」
今回は大きい声で呼んでみる。
「―っ! ご、ごめんなさい。少しボーッとしていたわ」
「どうかしたんですか? 最近なんか変ですよ?」
「なんでもないわ。心配しなくていいわよ」
「なら・・・・・・・いいんですが・・・・・・・・・・・」
なんだか、腑に落ちないが納得しておく。追及してもはぐらかされるだけだろう。
「ただ今戻りました!」
チラシ配りを終えた、兄さんとアーシアさんが帰ってきた。
「あらあら、お疲れ様。今お茶を入れますね」
朱乃先輩が席から立ち、お茶を入れに行く。
「やあ、夜のデートはどうだった?」
爽やかな笑顔を浮かべ、祐斗が兄さんにそう言う。
「最高に決まってんだろ」
親指を立てて、祐斗に突き出す。機嫌がいいのか睨んだりはしなかった。
「・・・・・・・・深夜の不純異性交遊」
静かな声で厳しいことを小猫ちゃんが言った。兄さんとアーシアさんがリアス先輩の前に移動する。
「部長。ただいま帰還しました」
「ご苦労様、イッセー、アーシア」
今回はボーッとしていなかったようで、すぐに返事をしていた。
「さて、今夜からアーシアにも契約を取ってきて
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ