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ハイスクールD×D 〜銀白の剣士〜
第2話
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時間を少し遡り―――――


Side 渚


「ナギくん、今日はイッセーくんについて行かないのですか?」

 今日は、部室でゆっくりとすごしていると、朱乃先輩が聞いてきた

「兄さんはアーシアさんの手伝いですよ? あの二人の仲に割って入れと? 僕には無理です」

「あらあら、そうなんですか?」

 朱乃先輩がお茶を入れてくれる。そして、僕の隣に座った。

「ありがとうございます、朱乃先輩。あの二人、すぐに二人だけの世界を作るんですよ。割って入る気にもなりません」

「あらあら、それは大変ですね。ナギくんは蚊帳の外ですか?」

「ええ。まあ、二人の仲を応援するのは吝かではないですけど、常時二人の世界にいられるのは困ります」

 肩をすくめながら、朱乃先輩に答える。

「ははは、ナギも大変だね」

「・・・・・・・不憫」

 祐斗と小猫ちゃんも会話に混ざってきた。

「でしょ? ホントに大変なんだ。リアス先輩もそう思いますよね?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 ん? 聞こえなかったのかな?

「リアス先輩?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はぁ・・・・・・・・・・・」

 ボーッとしたまま、あらぬ方向を見て、深いため息をついている。朱乃先輩たちを見るがみんなも、首をかしげていた。

「リアス先輩ってば!」

 今回は大きい声で呼んでみる。

「―っ! ご、ごめんなさい。少しボーッとしていたわ」

「どうかしたんですか? 最近なんか変ですよ?」

「なんでもないわ。心配しなくていいわよ」

「なら・・・・・・・いいんですが・・・・・・・・・・・」

 なんだか、腑に落ちないが納得しておく。追及してもはぐらかされるだけだろう。

「ただ今戻りました!」

 チラシ配りを終えた、兄さんとアーシアさんが帰ってきた。

「あらあら、お疲れ様。今お茶を入れますね」

 朱乃先輩が席から立ち、お茶を入れに行く。

「やあ、夜のデートはどうだった?」

 爽やかな笑顔を浮かべ、祐斗が兄さんにそう言う。

「最高に決まってんだろ」

 親指を立てて、祐斗に突き出す。機嫌がいいのか睨んだりはしなかった。

「・・・・・・・・深夜の不純異性交遊」

 静かな声で厳しいことを小猫ちゃんが言った。兄さんとアーシアさんがリアス先輩の前に移動する。

「部長。ただいま帰還しました」

「ご苦労様、イッセー、アーシア」

 今回はボーッとしていなかったようで、すぐに返事をしていた。

「さて、今夜からアーシアにも契約を取ってきて
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