第11話
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ごほん! アーシアにもこの学園に通ってもらうことになったわ。イッセーと同じクラスよ」
リアス先輩が咳払いをして、二人だけの世界から連れ戻した。
「よろしくお願いします。イッセーさん」
「ああ、俺こそよろしくな」
そう言った後、兄さんは何か妄想しているようだ。
「アーシアは今日から私の下僕としてイッセーと一緒に走り回ってもらうわ」
「はい! がんばります!」
元気よくアーシアさんが返事をした。
しばらくして、祐斗、小猫ちゃん、朱乃先輩が部室に入ってくる。
「おはようございます、部長、イッセーくん、ナギ、アーシアさん」
「・・・・・・・・おはようございます、部長、イッセー先輩、ナギ先輩、アーシア先輩」
「ごきげんよう、部長、イッセーくん、ナギくん、アーシアちゃん」
それぞれが挨拶をした。みんな、兄さんのことを「イッセー」と呼び、アーシアさんを一員として認めていた。自分もその中にいることに思わず笑顔になる。
「さて、全員が揃ったところでささやかなパーティーを始めましょうか」
そう言ってリアス先輩が指を鳴らす。
すると、テーブルの上にケーキが出てきた。おお、この魔法は教えてもらいたい。
「た、たまにはみんなで集まって朝からこういうのもいいでしょ? あ、新しい部員もできたことだし、ケーキを作ってみたから、みんなで食べましょう」
リアス先輩が照れくさそうに言った。
そして、みんなでケーキを食べる。楽しい朝だった。言わなかったが、朝からケーキはつらいものがあった。
Side out
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追記
朱乃先輩が僕にケーキを「あーん」をしてきたので、お返しに僕もケーキを「あーん」してあげたら、兄さんが「百合の花が咲き誇って見える」とか言い出し始めたので、どこぞの魔法少女がするようなO☆HA☆NA☆SHIをした。具体的には中身がスカスカで形だけの威力ゼロの神討つ剣狼の銀閃を何発も打ち込んだのだ。しばらくの間「銀色怖い、銀色怖い、銀色怖い、銀色怖い、銀色怖い、銀色怖い」としか言わなくなってガタガタ震えていたのは仕方ないだろう。ドSの朱乃先輩以外、周りはドン引きだった。そんな兄さんをアーシアさんが必死に慰めていた。兄さんはある意味、役得だっただろう。
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