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演劇やってたら魔王になっちゃいました!
2話 お酒は間違いの元。BYアロウン
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居る。
強い存在感を持つ、何かが……。
俺が存在を確認しようと上を見た、その瞬間!

「危ない!」

「え?」

ドーーン!

頭上から巨大な火の玉が落ちてきた。
俺は、すぐに目の前の彼女を抱きかかえて、跳躍した。
って!俺、飛びすぎ!!
少しでも遠くに跳躍して逃げようとは思っていたのに
何故か俺は……。ビルの三階ぐらいの高さまで飛んでいました。

「ちょ!ぶつかるわよ!?」

「わかってる!」

彼女を左腕に抱きかかえて、右手で剣を抜いて目の前にあるビルの窓をぶち破る。

ガッシャーーン!

窓の破壊音がなった後、彼女が怪我をしないよう、抱きかかえて中に突っ込む。

ドガシャーン!

「キャー」

「何だ?どうした!?」

ビルの中に突っ込み、部屋にあるものを破壊したであろう音と、部屋に居た人の
悲鳴が聞こえる。
俺、本当にどうしたんだろ?
俺は一体何にされたんだ?
自分の体の異変に戸惑いを感じて居ると、嗅いだ覚えのある臭いが漂ってきた。
この臭いは……酒……か?
漂っていた酒の臭いはとても強烈で、酒に弱い俺は耐え切れず、意識を失った。


……。


うん?

重い瞼を開けると、見覚えの無い部屋だった。
あれ?俺…どうしたんだっけ?
たしか金髪美女と道路で会った後、すぐに火の玉が落ちてきて……。
そんで、彼女を抱きかかえて跳躍して…!?

むに

「あん…」

意識を失う前の事を思い出しながら、右手を動かすと……。
マシュマロのような感覚と、下半身が元気になるような声が隣から聞こえた。
まさか……。

「おはよう、アロウン。さっそく求めてきて嬉しいのだけど、夜にしてくれないかしら?
昨日のアレで疲れているの」

例の金髪美女が隣に居ました。
あれ?もしかして俺、やっちまった!?
大人の階段を全速力で駆け上がっちゃった!?
何をしたんだ俺!?どうして覚えてないんだ俺よ!!

激しい後悔と覚えていない自分をしばらく責め続けることになった俺でした。
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