暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜銀白の剣士〜
第8話
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璧に兄さんに惚れています。それに兄さんもアーシアさんのことが気になるみたいです)」

 リアス先輩と朱乃先輩を部室の隅に連れて行き、周りに聞こえないように話す。アーシアさんは兄さんに手を握られていて、うれしそうだ。兄さんは恥ずかしそうにしている。

「(あら、そうなの?)」

「(部長・・・・・・男のナギくんが気づいたのに、気づかなかったんですか?)」

 朱乃先輩が呆れたような声で言った。

「(べ、別に気づかなかったわけじゃないわっ)」

 なんとか誤魔化そうとしているようだ。ここはスルーしてあげよう。

「(とにかく、僕としてはアーシアさんの恋を応援したいので、なんとか二人っきりにさせたいのですが・・・・・・・)」

「(いい案だと思いますわ。私も賛成です)」

「(だけど、アーシアは堕天使に狙われてるのよ? イッセーだけじゃ心配だわ)」

「(そこは、僕が後ろからついていきます。でも、僕だけじゃ心配なので朱乃先輩についてきてもらいたいのですが・・・・・・)」

「(あらあら、私は構いませんよ。部長、ここは二人を応援すべきですわ)」

「(わかったわ。それじゃあ、二人のことはお願いね)」

 僕らはうなずきあって、兄さんたちのもとへ戻る。

「ごめんなさいね、待たせてしまって」

「いえ、別に構いませんが、やっぱりだめですか?」

 兄さんがリアス先輩に聞く。

「いいえ。遊びに行くのは構わないわ。ただし、二人だけになるわよ」

「なぜです?」

「堕天使との戦闘の準備よ」

「だったら、俺も――――」

「あなたたちはいいから、行ってきなさい」

「・・・・・わかりました」

 有無を言わさないリアス先輩の言い方に兄さんも納得したようだ。

「いや〜、すごいね兄さん。みんなの前でデート宣言ですか? 羨ましいね兄さん。アーシアさんみたいな美少女とデートか・・・・・」

「なっ!? ちが、違う! お、俺はそんなつもりじゃ」

「?」

 僕の言葉はアーシアさんにはわからないので、兄さんをしばらくからかい、解散となった。


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