暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜黒の剣士と紅き死神〜
アイングラッド編
SAO編
雨空の落し者
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

サービス開始当日、お兄さんは急な用事とかで来れなくなったそうだ。代わりに妹がログインするから宜しくと……。

ゲームの正体が明らかになった瞬間、まず俺は混乱することを自分に禁じた。素早く事前に決めといた集合場所に行き、先輩達と合流後、狼狽する先輩をいつもどおりクールなクラスメイトに任せ、俺は幼馴染み―明日奈を探した。

現実の顔と同じなら、あの整った顔立ちは目立つはずと探し回った。

だが……彼女は見つからなかった。

その存在を知ってから、恐る恐る生命の碑を確認しに行きそれらしい名前を探した。
アスナという名前を見つけてそれに横線が入っていないことを確認すると、俺はゲームが始まって以来初めて涙を流した(コッソリと)。

それから暇を見てそれを確認しに行き、彼女を探した。

まだ見つからない。始まりの街はもう探し尽くした。中層も叱り。



(残るは最前線か……)



あまり可能性はないが、頭の良いアイツなら外部からの救出を待つより、自らの手で道を切り開くのが合理的と考えるかも知れない。





〜回想終了〜





今度のボス戦からは『攻略会議』なるものが復活(初期は毎回やっていたらしいが)開かれ、今まで各ギルドの代表のみで行っていた作戦会議を参加者全員でやるらしい。もし、最前線で戦っているのだとしたらそこで会えるかもしれない。

ところで、ここで懸念されるのがソロの連中の扱いだが、そこもまた狂剣士殿がやってくれるらしい。


働き者で何よりだ。









そんな節操のないことを考えていると、ホルン先輩が帰ってきた。人を担いで。



「……先輩は何を好んで死体なんか拾って来たんですか?」
「死体じゃないよ!?市場で倒れてたから助けただけだもん!!」
「……素性の知れない輩を連れて来たという点では似たようなものですね」
「良いじゃない。圏内だし、こっちは3人よ」
「はぁ……」

とりあえず、ホルン先輩が連れて来た(拾って?)人をソファーに寝かし、俺達は昼飯を食べた。
全員が食べ終わり、世間話をしていると、

「ん……」

寝ていた子が起きた。状況を把握できていないようで、辺りを見回しこっちを見て首をかしげる。

「やーおはよー。大丈夫キミ?倒れてたから連れて来たんだけど」



「……ここは?」
「ギルド、オラトリオ・オーケストラの仮本部だ」
「攻略組?」
「まぁ…そうだ」

「良かった……」


……何が?


「レベルが上がってきて、最前線の安全マージンに届いた……このギルドに入れてくれませんか?」


「ちょっ……ちょっとま「いいよー」「いいわ」ああ、もういいよ……」

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ