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『もしも門が1941年の大日本帝国に開いたら……』
第二十四話
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〇式機関短銃やドイツからMP40を大量生産して下士官に配備したりしている。

 メイド達や松明を揚げ持つピニャの護衛兵達も戸惑いを隠せない様子であり、ただピニャに従っているという理由で応じているだけだ。

 すると小さな揺れが起きた。

「来ましたね」

「うん、ほんとに来たな」

 そして到来する本格的な揺れが起きる。僅か三十〜四十秒程度の事だったが、産まれて初めて地揺れを経験するピニャ達にとっては顔面を蒼白させる事である。

 ピニャとハミルトンは思わず樹を抱き締めた。

「ちょ、大丈夫ですか?」

「「………」」

 樹の言葉に頷こうにも地揺れの恐怖で頷けない二人であるが、地揺れに平然としている樹や伊丹達を見て勇者のように思えた。

「大丈夫ですから……」

 足下に抱きつく二人に樹は二人の頭を撫でて落ち着かせようとしている。富田や栗山の足下にもメイド達が悲鳴を上げながら群がって落ち着かせるようにしていた。

 そして地揺れは漸く収まったのであった。

「この程度なら問題無いですね。まぁ城壁とか弱いところは崩れてるかもしれませんが」

「……うん……うん」

 樹の言葉に地揺れで思考停止状態のピニャはただ頷くだけである。

 漸く思考が戻ったのは五分が過ぎており、ピニャは樹から大きな地震の後には大抵はもう一度の余震が起きると聞かされた。

「直ちに皇帝陛下の下へ参らなくてはならない」

「分かりました。ではお気をつけて」

 樹や伊丹も反対する理由はないのでそう告げるがピニャとハミルトンは顔面を蒼白しながら同行してくれと言い出した。

 流石に親玉のところへ行くのは樹や伊丹は渋ったが二人は頭を下げた。

「セッツ殿、イタミ殿、お願いだ。傍にいてほしい」

「御願いしますイツキ殿ッ!!」

 ハミルトンもそう言ってきた。後ろではメイド達がうんうんと頷き、護衛兵達は胸を反らして伊丹達の背後で人垣を作っていた。

「……仕方ない。行くとするか」

 こうして皇宮に向かうピニャ達に伊丹達も同行する事になったのである。



 ピニャ達が皇宮に到着した時は皇宮は大混乱となっておらず、近衛兵や文官達がおろおろと辺りをうろついていた。

 そのため、伊丹達は誰何を受ける事なく皇帝の寝室前まで来れてしまったのだ。

「ほぅ、最初に来るのはディアボかゾルザル辺りかと思っておったがまさかピニャが来るとはな」

 皇帝は顔を冷や汗でいっぱいにしぬがらピニャ達を出迎えた。

「陛下、身支度をなさって下さい」

 ピニャはそう言い、文武の官僚達に指示を出していく。皇帝はピニャの横顔を見ながら感心するように口を開いた。

「一皮剥けたようだなピニャよ
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