暁 〜小説投稿サイト〜
有栖キャロの小学校物語
第1話 今日から小学生です
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!」
「……………エローシュは黙ったほうがいい」
「エローシュじゃないし!」

「アンタね…………どうせおじさまのせいでしょうけど、この年でアル中何て話にならないわよ………」

「大丈夫、基本ほろOい一本しか飲まないから」
「飲んでる事に問題があるのよ」

女の子に怒られて静かになると思いきや、今度は3人で口論し始めました。

私達蚊帳の外…………
隣のルーちゃんも流石に気まずそう…………

「ほら、そこの仲良し3人、転校生が蚊帳の外だから、少し静かにしてなさい」
「「「はい………」」」

さっきからあの3人ばっかりが喋ってるような気がするなぁ………

「ごめんなさいね、あの3人は幼稚園の前からずっと一緒みたいで仲がいいのよ………」

「そうだぜ!俺は江口伸也!」

「またの名をエローシュ…………」

「そうエロ…………って違う!!」

「あんたらね…………私は千歳夏穂よ、よろしく」

「……………小岩井佐助」

「はい、よろしくお願いします!!」

「よろしくお願いします」

少し変わってるけど、仲良く出来ると思う。

「まあ困った時は俺に相談してくれ。一応俺がこのクラスのリーダーだからさ」

……………江口君がリーダー?

ルーテシアちゃんもそう思ったみたいで微妙な顔をしています。
声に出さなかった私達は偉いと思いますけど。

「……………そうだよ、どうせ俺なんかがリーダーできるわけ無いって思ったんだよな。分かるよ、どうせ俺なんてみんなからエローシュって呼ばれる変態だし、女の子にもモテないしな…………」

あれ?凄く自分を攻め出しましたが、どうしたんでしょう?

「…………エローシュはナイーブ」

「勝手に復活するから気にしなくていいわよ」

「そうですか………?」

少し不安でしたが、千歳さんに言われた通りに気にしない事にしました。

「あまり対した質問できなかったけど、後は自分達でね。二人は窓側の空いてる席を使って。今日は歓迎会という意味も込めて、この後学校案内とレクをするからみんなそのつもりでね」

そう聞いたクラスのみんなは一斉に盛り上がった。
さっきまでブルーだった江口君も混ざってる。

レクってレクリエーションの事かな?
そんな事より、私は始めこそ緊張していたけど、いつのまにか普段の私でいることに気がつきました。

このクラスの雰囲気に緊張も吹っ飛んでいたみたいです。


お兄ちゃん、学校って楽しい所ですね。
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