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仮面ライダーオーズ 心が熱くなるもの
第十四章
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「くれるかも知れないしな」
「だから、ですか」
「一旦戻られて」
「少なくともエネルギー補給にはなるさ」
 伊達は笑いながらこうも言うのだった。
「会長さんのケーキ食べてな」
「ケーキか」
 ケーキの話を聞いてだ。左はだ。
 少し妙な顔になって考えてだ。それから言ったのだった。
「あれはな」
「翔太郎ケーキは」
「ああ、嫌いじゃない」
 こうフィリップにも答える。しかしだった。彼はこうも言ったのである。
「ただな。コーヒーが必要だ」
「ああ、いつも飲んでるあれだね」
「俺はあのコーヒーが一緒じゃないとケーキも駄目だ」
「というよりかあのコーヒーがないと何でもだよね、翔太郎は」
「そうかもな。ではあのコーヒーはだ」
 自分で言いながらだ。スーツのポケットから豆とコーヒー器具を出してきてだった。そしてまた言う左だった。
「ここにある。では行くか」
「そうだね。ここは好意に甘えさせてもらおう」
 フィリップも左に続く。そして照井もだった。
 亜樹子にだ。こう言ったのだった。
「俺もケーキはだ」
「あれっ、食べるの」
「甘いものは疲れた時にいい」
 それでだというのだ。
「だからここは頂こう」
「私ケーキ好きやから」
 そしてそれは亜樹子もだった。嬉しそうな顔での言葉だった。
「ほな今から行こうか」
「よし、それではな」
「ケーキ楽しもう」
 亜樹子も頷きだ。そのうえで左達もだった。
 鴻上ファンデーションに行く。そしてその会長室でだ。彼等は鴻上にこう言われたのだった。
「素晴らしいじゃないか!」
「またいきなりだな」
 照井が鴻上の歓迎の言葉を受けてだ。少し引きながら言った。
「この会長のことは聞いていたが」
「そうか。私のことを聞いていたのか」
 鴻上は立っている。そしてだ。
 会長席の前に立って集っている一同にだ。笑顔で語るのだった。
「それはいいことだ」
「いや、いいかどうかは別にしてだ」
「貴方のことですけれど」
 左とフィリップもだ。鴻上に対して言ってきた。
「これだけのグループを瞬く間に築いた」
「それができた理由は何故ですか」
「そのことか」
「そうだ。それはどうしてそうなれた」
「このことは」
「実は私もまたライダーだったのだよ」
 鴻上は笑顔でだ。衝撃の告白を行ってきた。
「そう、鬼だったのだよ」
「鬼!?というとあの」
「魔化魅と戦っていた」
「如何にも」
 その通りだとだ。彼は火野と左に答える。二人だけでなく誰の顔も唖然となっている。
「驚いた様だね」
「いや、そんなことは流石に」
「思ってませんでした」
 比奈と知世子もだ。唖然となって返す。
「そんな。会長さんが鬼だったんですか」
「そしてライダーだったなんて」

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