第二章 人事異動と恋人
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人事で良かったと思える日だと思った。
何故かというと、大ファンである作家が現れて、サインまでもらったからだ。
訓練生の困難、訓練生の至難、訓練生の苦難と続く難シリーズと一般的には呼ばれている書籍だ。
さらに、射撃の心得、体術の心得、空戦の心得、陸戦の心得と続く心得シリーズの著者でもある。
どちらも管理局員を中心に人気が出て一般書店にも並ぶ様になった書籍だ。
……作者のミウラ・ケイタさんに会えた。それにサインを貰った。
写真が取れればよかったんだけどさすがに仕事中なので自重した。
顔は悪くない、むしろ良い方だと思う。同い年ではかなり好みだ。
思った通りの人柄で良かった。
後で皆に自慢しよう。
●
「うっす!」
「アレ? ケイタじゃないか。無限書庫に何か用?」
無限書庫で働いているユーノ・スクライアの元に、ミウラ・ケイタが訪れていた。
実は、彼は管理局の七不思議の一つに入っている。というか疑惑があった。
実は女の子なんじゃないのか、というものである。
だがそれはミウラ・ケイタに取っては解決された問題であった。
「なに、お前の顔を見に来た」
「ふーん」
ミウラ・ケイタに対して、ユーノ・スクライアは薄い反応である。
理由は明白で、彼が男である証明に股間を握った時から親友から友人へ降格したのだ。
それに、同人活動でユーノ・スクライアが犯されまくる物を同人即売会で発売した事がバレた辺りでかなり怒られた。
それでも、女性を中心に売れに売れた同人誌はその年の一番の売上だった。
「まだ怒ってる?」
「そりゃね。僕がBLの主人公で性欲を排除する糧になってるんて知らなかったからね!」
ミウラ・ケイタは、半年も怒ってるんてケツの穴の小さいやつだ、と感じだ。
「謝ったろ? それにエロデータ上げたじゃん。何? 今度は合コンか女の子紹介すればいいの?」
「そういう問題じゃないよ! 僕を女装させたコラとか完成度高すぎだよ! 未だに後輩に『ユーノさんって女の子なんですか』って聞かれる気持ちが君にわかる? わからないだろ? 次やったら絶交だからね?」
ユーノ・スクライア女性疑惑を解くために同人誌の内容は、キチンとユーノの股間に男性のシンボルがついているものを書いたのだが。
どうやら無駄であったようだ。
「マジすまん。でもお前の顔だったら勘違いする。もっと男らしい格好すれば?」
「はいはい。じゃあね。仕事だから。君も仕事あるんだろ? こんな所で油売ってないでさっさと戻れよ」
今日も許してくれなかったか。今後は自重しよう。ユーノを怒らせると怒り期間が長いからな。
●
それは偶然であった。
たまにあることだが、管理局内で高町なのはとばったり会ったのだ。
「帰り?」
「うん
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