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ファイアーエムブレム〜ユグドラル動乱時代に転生〜
第五十話
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ばなりますまい」
「市長! 我が街の守備隊だけで防ぎきれるとお思いか?」
「それについては商工会のほうからも殿下に助力を要請したほうが良いと思います」
「しかし、この街はこの街の者で守らねばなるまい、そこに拠って立たねば、ダーナ人の面目が立たぬ!」




 街の関係者同士で議論が紛糾してしまい、収拾がつかなくなってしまったので、決まったら連絡を寄越すように、それまで俺たちは状況に合わせて臨機応変に対処すると一方的に宣言し辞去した。
 市庁舎から外に出て速足で城門のほうへ向かって行くとシルヴィアが駈けてきてバスケットに入った飲食物を俺とレイミアに渡してくれた。
 礼を言って受け取ると、彼女はもと来た道を戻ろうとしたが……
 いつぞやヴェルダンで出会った謎の占い師が目の前に居た。

「ごきげんよう皆さま方。 言った通りにまた会えたでしょう?」

 彼女は妖しげな笑みを浮かべてシルヴィアのほうを見て頷くと、俺にも同じ動作をして

「……占ったこと、守りなさいね」

 そう言葉を残して、一瞬にして姿を消してしまった……
 気が付くとレイミアだけが俺とシルヴィアの数メートル前を歩いていて、こちらを振り返った。

「お前たち、ぼーっと立ち止まってどうしたんだい?」

 シルヴィアと顔を見合わせ、慌てて彼女に追いついた……
 

 
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