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管理局の問題児
第6話 教導官だけど愛さえあれば関係ないよねっ!
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だ。しかも持っているタオルはハンドタオル程度の大きさなので、当然上も下も完全に丸見えである。
 そして先程書いた通り、リクも男なので、なのはの整った肢体をこれでもかというくらいガン見する。
 なのはの思考が追いつくまで二十秒もかかった。勿論その間リクはなのはの裸を見まくりである。

「きゃああああああああぁぁぁああああ!!!」

 悲鳴を上げながら、なのはは両手で胸を隠し、その場に蹲る。

(ってその場で蹲るだとっ!?)

 リクは内心で驚愕する。
 リクがなのはの裸を見てもある程度余裕を保っていられたのは、どうせすぐさまバスルームになのはが駆け込むだろうと見越しての事だった。しかし、なのは悲鳴を上げてその場で蹲ってしまったのだ。
 リクは自分が一気に冷や汗をかき始めた事を感じる。

(や、ヤバい。この状況を誰かに見られたら完全にアウトだ。言い訳しようもなくレイプ犯扱いされてしまうッ!!)

「た、高町隊長、き、着替えてきた方がよろしいのでは…」

 威勢の欠片もない情けない声を出しながらリクは言うが、なのはは混乱の極みにいる為全く動けずにいる。
 そもそも異性と付き合った事すらないなのはにとって、異性に裸を見られるというのは恥ずかし過ぎる状況なのだ。九歳児の時にフェレット状態のユーノに裸を見られた事があるとはいえ、九歳と十九歳では色々と心の在り様が違う。

「うっ…えぐっ…ぅ…、あぐ…ぇっ…ぐ」

 そしてとうとうなのはは羞恥と、ついでに午後の訓練での自分の不甲斐なさを思い出すというダブルパンチで泣き出してしまった。
 涙は女の最強の武器。とはいうが、今この状況では核兵器に匹敵する威力を誇る。

 リクの前に全裸のなのは。
 ↓
 なのは泣いている。
 ↓
 リク、レイプ犯として逮捕。
 ↓
 死刑。色んな意味で。

 この図式が一瞬でリクの脳内で描かれる。
 既にとてつもない冷や汗がリクから流れ落ちている。必死で頭を働かせるが、そもそもリク自身なのはの裸を見たせいで自分でも気づかない内にかなりの狼狽状態になっている。

 と、リクは近づいてくる二つの魔力を感知した。

 戦闘能力を持っている「剣の民」全員が使えるスキル…のようなものに、魔力察知がある。ミッドやベルカの魔導師ならば、専用の魔法を使うか、デバイスが感知するか、もしくはある程度の距離まで近づかなければ分からないが、彼ら「剣の民」は感覚的に魔力を感知する事が出来るのだ。それも非常に広域で。

(くそ、動揺し過ぎたせいでこの距離まで気付けなかった)

 無剣リクは言い訳というか弁明といったものを心の内で呟く。そして、そんな事を言っている間にも、この部屋に近づいてくる二人の魔導師との距離は縮まるばかりだ。
 そし
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