暁 〜小説投稿サイト〜
地球に迷い込んで
出会い

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私は柔らかい日差しがさすある休日に自転車で
山を少しのぼったところにあるお気に入りの丘に向かっていた
誰にも話していない秘密の場所だった
山の麓につき、のぼっていくと丘の真ん中に気高く一本だけたっている大樹
の下に誰かが寝ころび昼寝をしているのが見えた

影で本を読みたかった私は
大樹のところにしか影がなかったので
仕方なく昼寝をしている人の反対方面に座ろうと
ゆっくりとその木に向かっていった

そして向かう途中に昼寝をしていた人がバッと急に
起き上がるのが見えた
見るに男の人のようだ

さらに木に近くなるにつれて
彼が少し危険ということに気が付いた
彼は過呼吸にでもなったのか
肩を激しく上下させ両手で頭を覆い
蹲っていた

私は普段バスで老人に席を譲ろうとしても
行動に移せないような内気なタイプなのだけれども
この時は流石にクヨクヨするのは駄目だと
釘をさし、その男の元に駆け寄った

隣にしゃがみこみ「大丈夫ですか?」
と少し大きめに声をかけた。
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