暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
無印編 破壊者、魔法と出会う
8話:伝えきれない思い
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分たちじゃどうにもできないからだ、て」
「………」
「それなら、お前が話せるようになるまで、待たせればいい。あいつらもお前を信じて待ってくれる筈さ」
「……そう、かな…」
「そうだって。それに…」
そこで言葉を切って俺は空を仰ぐように見上げる。
「俺もお前のことを信じて待つ。お前は俺の親友であって、同時に家族でもあるんだから」
「……ありがとう…」
「それは俺達に話せるようになってから言うんだな。それに、俺もアリサみたいに怒ってもいいんだぜ」
「えぇ〜!それは困る!」
「だったら、早めに答えを見つけ出すんだな」
そう言って座っていたベンチから立ちあがる。
「俺は先に帰るけど、お前はどうする?」
「…私は、もう少しここにいるよ」
「わかった。それじゃ、先に帰ってるぞ」
少し疲れたような笑顔を見せ、残ることを伝えるなのは。俺はなのはに背中を向け、高町家へ向かう。
自分の部屋に戻り、ベットの上に寝っ転がる。
「……ふぅ…」
〈本当に、どうしましょうか?〉
「何をだ?」
一息ついてすぐ、トリスが話しかけてきた。そのトリスの質問に、俺は聞き返す。
〈何をって、なのはさんの事に決まってます!あんなに悩んでるのに、何もしてあげないんですか!?〉
「どのみち、今の俺達には無理だ」
〈ならせめて、アリサさん達が言っていた事を…〉
「それもダメだ」
〈マスター!〉
トリスは声を荒げるが、俺は動じる事なく体を起こしトリスを見据える。
「あいつらの思いは、あいつらが言わなきゃ意味がない。俺達の口で言ったって、何も変わらねぇさ」
〈…マスター〉
「俺だって歯がゆいさ。同じ屋根の下にいるのに、すぐそばにいるのに何もできねぇんだからな」
俺はそう言って拳を握る。
〈マスター……〉
「……もう寝る。飯時か何かあったら起こしてくれ」
〈…はい〉
俺は拳をゆるめ、体を倒し目を閉じる。
その後、ジュエルシードが発生したとトリスに起こされ、結界の中現場へ向かう。
ん?移動手段?そんなの、ライダーなんだからバイクに決まってんだろ!
〈マスター、運転に集中してください!〉
「お、おう…!」
別の事を考えているのがバレたのか、トリスから注意を受ける。体格が大きくなったからって別の事を考えてちゃ、マズいよな。
そうやってまた考え事をしていると、先から青白い光がそびえ立つ。
「あそこか!」
〈急ぎましょう!〉
「あぁ!」
そう答えバイクの速度を上げる。
青白い光の根元、光の原因の元へ到着した俺達。着
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