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とある六位の火竜<サラマンダー>
友達
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システムスキャンのある学校はその日は午前中で放課となる。そのためシステムスキャンの結果がどうであれ、世の学生たちはこの平日の空き時間を有意義に過ごそうと思い思いのことをして楽しく過ごす。それは学園都市でも有数のお嬢様学校、常盤台中学の生徒にも当てはまる。実際、白井も友人たちと楽しく遊ぶ予定だったのだ。しかし、実際は

「風紀委員<ジャッジメント>ですの!窃盗および器物損壊の現行犯で拘束します!」

遊びにきたクレープ屋のそばで銀行強盗が発生。自分は友人たちを待機させて犯人拘束のため銀行強盗と向き合っているという状況だ。本当についてない。

「・・・・・・」

少しの間呆気にとられて白井のことを見ていた2人の男だがこらえきれないというように笑い出す。

「はっ、まだガキじゃねぇか。」
「風紀委員<ジャッジメント>も人手不足か?」

笑いながら言う2人にムッとする白井。そんな様子に気づかずに彼らは続ける。

「ガキが首つっこむことじゃねぇんだよ。」
「どかないと怪我するぜ?」
「そういう三下の台詞は死亡フラグですわよ?」

我慢できずに皮肉を言い返す白井。その言葉に男の顔色が変わる。

「このガキ・・・!!」

男の手に炎が現れる。その様子を白井は冷静に観察する。

「いまさら謝っても遅ぇぞ・・・!!黒焦げにしてにやる・・・!!」

(発火能力者<パイロキネシスト>・・・なら!!)

一瞬で考えをまとめた白井は男から離れるように走り出す。男はその行動に即座に反応。

「逃がすかよ!!!」
「誰が・・・」

正確に白井の進路に放たれた炎が直撃する直前、白井の姿が消える。

「逃げますの?」
「なっ・・・ぐはっ!!」

テレポートした白井は一瞬で男の目の前に現れて一言。さらにもう一度テレポートして男の後頭部にドロップキック。倒れた男の服を太もものホルダーに仕込んでいるチョークほどのサイズの鉄製の矢をテレポートさせることによって地面と縫い付ける。

「て、テレポーター・・・」
「今度は体内に直接転移させてさしあげましょうか?」

さらりと言われた白井のものすごく怖い言葉に男は戦意を失ってがっくりとうなだれる。その様子を見届ける白井の耳に

「だめええええええええ!!!」

先ほど知り合ったばかりの少女の大きな声が聞こえた。





白井が銀行強盗の拘束に向かった後、佐天と御坂は初春がだれかともめているのに気づいてそちらに向かっていた。

「だめですって!今広場から出ちゃ・・・」
「でも・・・!」
「どうしたの?」

そこにはさっきのツアーガイドのような人と初春。御坂が状況を訊く。

「それが・・・」
「男の子が一人足りないんです!!さっきバス
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