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SAO編−白百合の刃−
SAO37-六人のユニークスキル使い
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用事とか関係なく送られるだろう。
 遅い人もいれば早い人もいる。私が遅すぎて待ちきれずに行ってしまった可能性もある。
 そんな風に思っていたら、二人目の来客が訪れた。

「あら? 白銀の美人さんが一番乗りね」

 その人は背が高くてモデルのようなスタイル、金髪のロングヘアの色気のある保健室にいたら嬉しい先生みたいな女性プレイヤー。普通ならば反対側の小さな黒いソファーに座るかと思ったら、大きなソファーの端、私の隣へと座ってきた。

「真面目って……真面目じゃないですよ。あと白銀とか言いますが、本来使うアバターですから」
「わかっている。ただそのツッコミが欲しかっただけよ」

 フフッと彼女?は意地悪そうに笑って言う。

「あたしは『狙撃者』ってつけられているけど、面倒くさいから好きなように呼んでいいわよ」
「じゃあ……狙撃者で」
「つまらない人ね」
「他にどう呼べと……」

 いいですよ、つまんなくて。そこでマリコとかエリカとか呼ぶとかおかしい人になるでしょうよ。

「私は『白の剣士』です」
「白の剣士……ふ〜ん、白の剣士ねぇ……」

 狙撃者は私の体を舐め回すようにジロジロに見つめては、左手を顎に添えて言う。

「白の剣士って……あの“白の剣士”でいいの?」
「あ、あのとは?」
「白の剣士って……前に“狂戦士”と呼ばれる人よりも恐れられた『白の死神』だったらしいけど、それは貴女なのかしらね?」

 白の死神、か……。確かに私はそう呼ばれていたわね。今やそう呼ぶ人はいない……とは思う。最近はシリカの友達であるピナの件以来呼ばれてはいない気がする。今は兄であるキリトが『黒の剣士』と呼ばれる対照として、私は『白の剣士』と呼ぶ人もいる。私達が兄妹だって知っている人に関しては特に。
 なら、この人は少なからず私を知っている人なのか? あるいは噂だけは知っているだけなのか。まぁ、私としてはどちらでもいい。今の私はキリカではなく『白の剣士』だ。 

「だったら、私ではなくて『白の剣士』と二つ名で呼ばれているプレイヤーに会って聞いたらいいんじゃないですか?」

 遠回しな言い方をすると、彼女は何も疑問に思わないまま「じゃあ、そうするわね」と軽い感じで受け止めた。

「それにしても暇よね〜。しりとりでもしない?」

 それどころか、全然関係ないことを口にしていた。

「別いいですけど……」

 断る理由もないし、暇つぶしにはなるかな。

「じゃあ、あたしから。サル」
「る、る……ルビー」
「ビル」
「またルか、ルアー」
「アイドル」
「ルばっかりつけないでよ!」
「あら、最後にルを連続で使って言うルールはあるのかしら?」
「いや、ないけども……ルーレット」
「トキ」
「や
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