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なりたくないけどチートな勇者
19*何がいよいよだ
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に言っといた。
シルバちゃんには悪いけど、ぶっちゃけ自分も詳しく知らないんだもん。

「他の隊員もできるようになったの?」

「はい、ただ姫様は戦争の後始末のため練習する時間が無くてまだ習得出来てないそうです。」

ふーん、なんかナ○トよか習得早いな。
やっぱり近衛隊はエリート揃いか?

「でもやっぱり先生は凄いですよね。伝説の秘術を知っていたり魔獣を事もなげに倒したり。多分すぐにでも上級騎士としての二つ名が貰えますよ。」

……二つ名?
あの厨二成分MAXなかんじのあれの事?

「……本当に?」

「はい。先生の場合逆に貰えなかったら国の品位が疑われますので絶対に貰えるはずです。」

そう言うと今度はやけに嬉しそうにはしゃぐシルバちゃん。
なんか自分、この娘がよくわかんない。自分はこの娘に嫌われてるのかそうでないのかが特に。

「あ、あと国から他にご褒美が貰えるはずですので何がいいか聞かれた時に答えれるよう考えといた方がいいですよ。」

む、ご褒美。
なんとも魅力的な…

しかし、この場合は選択肢は一つしか無い訳で

「はぁ…やだなぁ。」

「?」

鬱になりそうである。

とまぁ、こんな感じに自分がメランコリッていると後ろから

「ハセガワナルミ様!」

誰かも知らない一般兵士にこう呼ばれた。

様って何、様って。
ゾワゾワする。

しかもあろう事かこの人、片膝ついて自分にひざまずきやがった。
そして彼が言った用件とは

「魔王様が御呼びです!至急謁見の間へ!」

あぁ、やっぱり。

「先生!いよいよですよ!」

いや、何が。
たしかに自分はいよいよ厨二的二つ名をつけられ、ご褒美としては不本意なものを自分から要求せにゃならんゆーのだが。

「……ハァ、仕方がない、行きますか。」

やだなやだなと内心思いつつ、自分は迎えにきた兵士の後について王様のところへと行く事にした。

ちなみに、いまだにぴくぴく痙攣しているラルムの後始末はシャール君へ丸投げした
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