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DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 一〜四章
三章 トルネコおばさん
3-10情報は足で稼ぎます

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 待ってくれるとは言ったが、急がなければ売れてしまうかもしれない。

 さらなる儲け話を求め、トルネコは街を歩く。

「まあまあ。銀の女神像。」
「そうです。どこかに眠るというその女神像。いや、いくら出しても良いから欲しいものです。」
 どこかがわからないのではねえ。見つけたら、持ってくればいいわね。
 そう簡単には、見つからないでしょうけれど。

「洞窟にはすごい宝があるらしいが、恐ろしい怪物も()んでいるのだ。五日四百ゴールドで、このオレを雇わないか?」
「そうねえ。とりあえず、今日は遅いからもういいわ。考えておくわね。」
「オレは犬が嫌いなのだ。もし雇ってくれるなら、置いてきてくれ。」
 犬が嫌いだなんて、狐みたいだわねえ。そんなので、怪物なんて倒せるのかしら。

「私は修行を積み、魔法も使えるようになりました。五日六百ゴールドで、私を雇ってみませんか?」
「魔法だなんてすごいわねえ。あたしも使えるようになるかしら。」
「向き不向きがあるので、難しいかもしれませんね。」
「そうなの、残念ねえ。お仕事のことは、考えておくわね。」

「五日もお付き合いするなら、家に泊めないといけないのかしら。うちはそんなに広くないから、無理ね。」


 エンドールをひと通り回り終え、キメラの翼でレイクナバに帰る。
 トム爺さんの家に寄り、歩き回ってご機嫌なトーマスを返し、息子を引き取って家に帰る。

「あなた。今日はエンドールまで、足を伸ばしてみたのだけれどね。どうも、ボンモールの王子様と、エンドールのお姫様が、ご結婚なさることになりそうよ。」
「そうなのかい。それは、おめでたいことだね。」
「そうなのよ。どうも、王子様のほうが、ずいぶんと熱心でいらしたみたいでね。あたしも昔を思い出しちゃったわ。」
「僕も、ずいぶんと熱心に口説いたものだからね。あの時のトルネコの、つれないことといったら。」
「あら、やだ、あなたったら、もう。」


 翌朝、いつも通りに夫に起こされたトルネコは、いつも通りにお弁当を受け取り、さらにいつもと違う包みを渡された。

「なあに、これ。開けてもいいのかしら。」
「ああ、開けてごらん。」

 包みの中には立派な剣が入っていた。

「これは。……破邪(はじゃ)(つるぎ)ね。どうしたの、これ。」
「昨日、お店に持ち込まれてね。親方に断って、僕が引き取らせてもらったんだ。」
「まあ。高かったでしょうに、どうして。」
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