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転生者とマテ娘と日常?
俺とマテ娘と過去話と
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もほら、魔法の力を何かに役立てれば…」
「管理局の為に役立てるような力は持ってない。」
「こ、高ランクの魔導師はミッドに住まなきゃいけない法律が…」
「んなの管理局が勝手に作った法律だ。地球に住んでる俺達にゃ関係ねぇよ。」
「…誰かを助けれるのに?」


段々と高町の声が冷めていく。悪魔と関わりたく無かったが、こうもしつこいと頭に来る。俺には俺の生き方があるんだ…ほっとけよ。


「世界の何処の誰がのたれ死のうが、危機に立たされようが俺には関係ねぇ。」
「…助けられる力があって、手を伸ばさないんだ?」
「悪いが、俺は正義のヒーローなんかじゃないんだ。俺が守んのは、手の届く範囲でだけだ。無理に手を伸ばして自分が落ちるなんて馬鹿な真似はしたくは無いからな。」


当て付けのように呟くと、歪な魔力弾が俺の顔の横を通り過ぎる。
高町を見ると、明らかな無理をしている顔で魔法を行使する姿が見えた。


「なのは!駄目!」
「なのはちゃん!なにやってん!?」


八神とハラオウンが急いで高町を押さえる。


「離して!こんな人許せない!!」
「お前の価値観を俺に押し付けんな。事実、お前は落ちただろうが?」
「…愚かですね、ナノハ。」


今まで黙っていたシュテルが、遂に口を開いた。


「貴女が何を言おうと構いません。困っている人を助けるのは大いに結構です。但し…やるなら自分一人で、誰も悲しませること無くしてみなさい。」
「…俺には出来ねぇよ。誰彼構わず手を伸ばして助けるなんてな。だから無理だって言ったんだ。それに…落ちたら悲しむ奴が居ない訳じゃねぇだろ?先ずは自分の身を考えるこった。」
「…ありがとう暁君、心ぱ「思い上がらないでください。アキラは貴女の心配なんかしてません。」はにゃ!?」


シュテルが高町の言葉を遮る。
あのーシュテルさん?暗いオーラが見えますよ?そんで白い悪魔が泣いてますよ?


「まぁ、そういう訳だ。俺は俺の手の届く範囲で守る。だから管理局には入らねぇ。無論、ディアーチェ達もな?」
「わかったよ…。今日はごめんね…。」
「良いさ。言葉を選ばなかった俺も悪かったよ。詫びと言っちゃ何だが、夕飯食っていくか?」


俺の提案に頷く三人。ディアーチェは些か不機嫌だが問題無いだろう。


「あれ?静かだけどレヴィは…」
「すぴー…」


鼻提灯を出して寝てやがった。こいつは…。
ハラオウンと同時に苦笑いを浮かべる。どうやら同じ外見だからか複雑なようだ。ハラオウンにレヴィの相手をさせながら、俺は夕飯の仕上げに向かった。





フライパンを熱して油を軽くひき、肉を焼いていく。中はレアがお薦めだ。棚から赤ワインを取り出すと、栓を開けて肉に
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