第二十二話「イッセー、強化計画!」
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皆さん、おはようございます、姫咲レイです。現在わたくし、起き抜けでありながら非常によく分からない状況にあります。
「……ん……」
「すぅ……すぅ……」
朝起きたら両隣から艶めかしい声が。なんだなんだ泥棒か? と思い隣へ視線を移すと、そこには紅髪のお姉さんと黒髪のお姉さん。僕の暫定主である上級悪魔のリアス・グレモリーとその『女王』である姫島朱乃お姉ちゃんの姿があった!
――なんで僕の部屋に居るんだろう? 二人とも部屋は与えたのに。
今、僕は久しく帰っていなかった実家にいる。埃が積もってたから大掃除をするために一時帰宅したのだ。
前回、僕の超活躍によってリアスちゃんを勝利に導き、約束通りフェニックス家とグレモリー家の婚約は破談となった。後日、ゼッくんと会った僕は彼に「ねえ今どんな気持ち? どんな気持ち?」と話を聞くと、今回の婚約破棄は両家ともに納得してくれているようだった。むしろリアスちゃんのお家は時期尚早だったと考えを改めたらしい。
ちなみに、焼き鳥くんは生まれて初めて敗北を経験したことからショックのあまりに寝込んでしまったらしい。
んでんで、なんでリアスちゃんが僕の家にいるのかというと、あのゲームの後に突然リアスちゃんが僕の家に住むと言い出したの。リアスちゃんは新しい下僕との交流を深めたいとのことらしけど……僕、すぐに下僕辞めるつもりなんだけど。
まあ、家には誰もいないし、部屋数もあるからいいよって言ったら住みついちゃった。
何故だかリアスちゃんに対抗して朱乃お姉ちゃんも住むと言い出す始末。朱乃ママは笑顔で見送り、僕も拒む理由は無いから承諾した。朱乃お姉ちゃんの部屋は僕の部屋の右隣、リアスちゃんは左隣です。
リアスちゃんの寝顔をガン見する。リアスちゃんは寝るときは服を着ないらしく、いつも裸で寝ていらっしゃる。当然、今この場でもリアスちゃんは産れた姿で隣にいる。
右半身から柔らかい感触が伝わってくる。完全に僕を抱き枕にしてますね!
今度は反対側に顔を向ける。なぜかワイシャツを寝巻代わりに着ている朱乃お姉ちゃん。すやすやと気持ちよさそうな寝息を立てている。
視線を少し下げるとお姉ちゃんの胸の谷間がお見えになった。しかもフローラルな匂いが鼻孔を擽る。お姉ちゃんは花のような香りで、リアスちゃんからは甘い匂いがする。どっちの良い匂いで好きだなぁ……。
お姉ちゃんの胸元に顔を埋めてくんくんしていると、気配に気が付いたのか目を覚ましたようだ。
「ん……もう朝ですか……。おはようございます、レイくん」
「おっはー」
優しく微笑むお姉ちゃんにふにゃんとした笑みを
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