暁 〜小説投稿サイト〜
転生者拾いました。
霧の森
衝撃
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
っているの?」
「残念だが持っている。その名も『死神』だ。」
「し、『死神』!?」

 そう、オレは「死神」という二つ名を頂いてしまったのだ。

「話すと長くなるが………、」

 以前ドラゴン退治して得た報奨金で今の自宅を買ったと言ったが、その時はギルドに出ていた緊急依頼でギルド総出で行った。中には国立騎士団の騎士もいて、彼等がオレの戦いぶりを見てつけられた。
 その時の武器は(デスサイス)・顔まで覆う黒いローブ。「死神」の二つ名が付くのも無理はない。

「……ということだ。」
「へー、ドラゴンもいるんだね。」
「そういうことだ。とにかくさっさとづらかろう。」
「あいさー!」

 そんなかわいい顔して敬礼するなよ。襲いそうになったじゃないか。

ザザッ

「!!」

 遅かったらしいな。もう来たか。

「その姿、その美しい女性は死神をもいたわり、また死神に感謝される。これは神に仕えし巫女か。雷の落ちた地に佇む巫女はまさしく『雷の巫女』。」

 また面倒なものに見つかってしまった。どこからともなく現れたのは吟遊詩人だった。 

「これはニュースだ。急いで町に。」

 いきなり現れていきなり消えていった。まったく嵐のような奴だ。

「ねぇ、もしかして今二つ名貰っちゃった?」
「……ああ……。」
「その反応だと喜ぶのは間違い?」
「……自分で考えてくれ……。」

 オレだけならまだ良かったがセリナまで頂いてしまうとは。これから忙しくなるな。
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ