機動戦士ガンダムSEED
0160話
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へと渡しながらムウが尋ねる。
「へリオポリス崩壊の時にブリッツから脱出して格納庫に辿り着いてから脱いで……そのままだな。多分まだ格納庫のどこかに転がってると思う」
なにげにあのパイロットスーツはシャドウミラー製……と言うか、レモン率いる技術班製なのでこのガンダムSEEDの世界より進んだ技術で作られている筈だ。
「まぁいいか。それじゃあパイロットスーツを着ながらでいいから作戦を聞いてくれ」
ムウの作戦は原作通りのものだった。ストライクとブリッツで敵の攻撃を防いでいる間に、メビウス・ゼロで前方にいるナスカ級へ攻撃を仕掛けてから即離脱する。その後はアークエンジェルで追撃してそのままアルテミスへと逃げ込むというものだ。違う点はアークエンジェルを守るのが原作ではストライクだけだったが、ここではブリッツも含まれているという事くらいだろう。
「作戦の趣旨は分かったが……前方にいるナスカ級に攻撃するのなら俺のブリッツの方が向いてるんじゃないのか? ミラージュコロイドを使えば隠密製はメビウス・ゼロよりも上だが?」
「ああ、それは俺も考えた。だがなぁ、MAで連合軍の最新鋭MSに対抗出来ると思うか?」
……原作では互角に渡り合っていた、と言っても話は通じないか。そもそもジンとメビウスのキルレシオは1:5なのだ。こっちが連合でも有数のMAパイロットであるムウだが、敵だってジンとは比べものにならない性能を持つガンダムで、しかも赤服パイロットとなるとどうしてもムウの方が不利になるだろう。
「了解した。じゃあ俺とキラはアークエンジェルの防衛を最優先って事で」
「ああ。お前さんはともかく、坊主はまだまだ戦闘に慣れていないんだ。きちんと見てやってくれ。坊主もアクセルの指示をきちんと聞くようにしろよ」
「はい、分かりました」
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