暁 〜小説投稿サイト〜
とある誤解の超能力者(マインドシーカー)
第3話 サイランド
[4/4]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
人が一人中に入れるようになっており、中には飛行機などに見られる様々な計器が設置されたコックピットが用意されていた。

牧石は、シートに座り、そばに置かれたヘルメットを装着する。
「身分証明書を目の前の挿入口に入れるとゲームが始まるよ。
ちなみに魔法使いは青い少年よ」

牧石は、ミナコの説明に従い、カードを挿入すると、牧石の視界が暗転した。
牧石は少しだけ驚いたが、しばらくすると「ようこそ、「超能力者が魔法世界に転生したようです」の世界へ」
の表示とともに、鮮やかな世界が目の前に広がった。


「すげえ……」
映画の主人公にでもなったかのように繰り広げられるオープニングの映像に感激しながら、牧石は画面に表示された「スタートと言ってください」という言葉に従って、言葉を発した。

牧石の目の前に、様々な衣装の男女が現れ、剣を振ったり、祈りを捧げたりと思い思いの行動をとっている。
「青い男か……」
牧石が、視線を向けた先には、氷の刃を飛ばしている青い髪の青年がいた。
「フェゾ=Y=ホワイト」
という名前を確認して、名前を呼ぶと呼ばれた青年の姿が消え、自分の着ている服が青年と同じ衣装に変化した。

そして、「GAME START」という表示とともに荒野にとばされ、先ほどの僧侶の女の子と戦うことになった。



「それにしても、魔法使いなら、ロクス君なのにどうして、フェゾ様を選んだの?」
「青い男を選べと言われたから……」
牧石は、ミナコからの質問に対して、ミナコのアドバイスを指摘する。

「……ああ、ごめんなさい。
フェゾ様の髪は確かに青いわね。
ただ、フェゾ様は、例外だからね……」
ミナコは、いたずらっぽい表情を見せる。

「わたしが選んで欲しかったのは、この子なの」
ミナコは、ポスターの右側に移っている、青いローズを纏った少年を指さした。
「彼の魔法は、単純だけど使い勝手がいいから初心者でも使いやすいの。
それに比べて、フェゾ様は対戦相手の心を超能力で読むくらいしないと……」

ミナコは牧石に対して、フェゾというキャラクターがどれだけ難しいのか、丁寧に説明し「でも、フェゾ様のストーリーは熱いから、本当はクリアして欲しいのだけどね」
という言葉で締めくくった。
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ