暁 〜小説投稿サイト〜
とある誤解の超能力者(マインドシーカー)
第5話 勉強会
[4/4]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
攻撃がはじまることだろう。
「おせじでも、うれしいな」
樫倉は、牧石の言葉に喜んでいた。
「おせじじゃないよ、補習が回避できたら樫倉さんのおかげだよ」
「牧石君ががんばっているからだよ」
「いやいや、樫倉が上手に教えてくれたから……」
「牧石君が、しっかり私の話を聞いていたから……」

牧石と樫倉がお互いに譲り合いを続けていると、突然激しい音とともに、教室のドアが開かれた。
「牧石!
大変だ、すぐに来てくれ!」
目の前に現れたのは、くじイベントで総合プロデューサーをつとめていたはずの目黒だった。

「プロデューサーにはこれが必要だろ?」
といって、奮発して購入した黒いサングラスをかけている。

「イベントはまだ、終わっていないだろう?」
「そんなことは、どうでもいい!
早く来るのだ」
目黒は、有無をいわさず牧石の腕をとり、連れだそうとする。

「わかった、ついていくから腕を放せ!」
牧石は、目黒の腕をふりほどくと、樫倉に一言、
「ありがとう、先に帰って」
といった。



ひとり、教室に残された樫倉は、
散らかっている、牧石の机の上を片づけてから、
「どうしたのかしら、目黒くん……」
と、小さくつぶやいていた。
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ