暁 〜小説投稿サイト〜
とある誤解の超能力者(マインドシーカー)
第6話 リラクゼーション
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ギーをとりこむつもりでゆっくりと大きく息を吸い込みます」
「そのまま、少しの間息をとめます」
「そして、すったときよりもややゆっくりと少しずつ息を吐きます。
焦らずに、何度も繰り返すことが大事です。
それでは、画面にあわせて練習しましょう」
スクリーンには、人体イメージが表示され、
呼吸のイメージが示されていた。

「意識の目覚めを少しは感じたようですね。
その感覚は、超能力を使用する上で非常に大切なものです。
最後に、パワーイメージの練習をします」
練習を真面目に取り組む牧石を評価しているのか、コンピューターの声は少し上機嫌なように牧石には聞こえた。

「パワーイメージ?」
「超能力を発動するためには、力をイメージする必要があります。
そのために、必要なイメージを構築する訓練のことをパワーイメージと呼んでいます」
コンピューターは、牧石の質問に的確な解説をした。
「わかりました」
「玉を表示します。
玉をそらさずにじっと見つめます。
しばらくすると、玉が点滅を始めます」
スクリーンの中央に玉が表示される。
「点滅を始めたら目を閉じましょう。
そして、目を閉じたときに見える玉の残像に意識を集中させてください。
玉の持つパワーを感じることが大切です」
牧石は、目を閉じて残像に意識を集中させる。



どのくらい、時間が経過したのだろうか。
「感じられたでしょうか?」
磯嶋から声をかけられた牧石は、磯嶋に意識を向け、小さくうなづく。

「それは、よかったです。
実際のトレーニングと能力測定は、明日行います」
「ありがとうございました」
牧石は、お礼を言って、コンピュータールームを後にする。



翌日、牧石の能力測定の結果を見て、磯嶋は驚嘆の声をあげた。
「なんですか。これは……」
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