第三幕その四
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の闘牛に来て欲しいのだ。そこで私の腕前を堪能してくれ」
そう言うとすぐにカルメンを見る。
「是非共。そして」
その目を見て身構えるホセに対しても言う。
「何の心配もなくね。ではこれで私の仕事は終わりだ」
「帰るのか」
「ああ。言っておくが私は警察とは仲が悪くてね」
笑って暗にここでのことは言わないと言ってきた。
「それじゃあこれでね」
「ああ、またな」
「セビーリアでね」
ダンカイロ達はエスカミーリョに別れを告げる。彼はそれを受けて悠然とその場を後にする。彼のことはこれで終わりだったがホセは憮然とした顔のままであった。
「なあホセ」
そんな彼にレメンダートが声をかける。
「落ち着いてな。何があってもな」
「わかっているが」
「そうしてくれ。ん!?」
ここでレメンダートは岩陰に誰かがいるのに気付いた。
「そこにいるのは誰だ?」
「ああ、ミカエラだ」
ホセが彼に言う。
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