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カルメン
第二幕その二
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微笑んで彼に名乗った。
「カルメンシータっていうのか」
「カルメンでもどちらでもいいわよ」
「そうか。わかったカルメン」
 彼はこの名で呼ぶことにした。そのうえでまたカルメンに声をかけるのであった。
「若し俺があんたとを愛してあんたに愛されたいと思ったらどう答えてくれるんだい?」
「愛してくれるのはどうぞ」
 カルメンはエスカミーリョの問いにまずは素っ気無く答える。だがすぐにその目を鋭く、そのうえで熱くさせてまた言うのであった。

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