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ファイアーエムブレム〜ユグドラル動乱時代に転生〜
第三十話
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、お上手ですことね。申し遅れましたわ。わたくしはユングヴィのエーディンと申しますの、今日は学生様たちを激励するよう申し仕っておりまして」
ほんとお綺麗な方ですな、この人は。
…アイツもこの十分の一でいいからマトモな態度だったら俺も最初から素直になれたし大事に出来たのにな。
エーディンさんに俺は改めて自己紹介をし、雑談を続けていると嫉妬混じりの視線などを感じた。
目の端にアゼルの姿が映ったので、ちょっと便宜を計ってあげよかな。

「あちらに友人も居るので紹介させていただけませんか? いや、もしかしたら既にお知り合いなのかもしれませんが」

「まあ、どなたでしょう?」
俺はエーディンさんを伴いアゼルと、いつのまにか湧いたレックスを紹介した。
顔を真っ赤にしてしどろもどろなアゼル、どうやらはじめましてだったのかな?
レックスとは知り合いのようだった。

「ところで、レックス公子、貴公の父君ランゴバルト卿も御臨席やもしれん、是非挨拶させていただきたいので紹介を頼んだよ。アゼル君、エーディン様、またのちほど」

俺はレックスを引きずるようにしてその場を離れた。

「…待てよ、オヤジが来ている訳ないだろう、もどるぞ」

「貴公の目は節穴か? アゼル君は、ほら、一目ぼれってやつだよ。我ら友人としては友の幸せを望む栄誉を授かろうではないか」

「…お前はホント嫌な奴だな!」

「はっはっは、良い褒め言葉だ」
俺は手近な給仕からグラスを手にとるとレックスに渡して、自分の分も手に取った。

「楽しんでくれているようで何よりです。明後日からは励んでくださいね」
クルトの野郎がやってきて俺やレックスのグラスに自分のそれを当てると一口に飲みほした。

「…期待していますよ」
クルトの野郎はそう言うと俺の肩を叩き、多くの人の波の中へと消えていった。

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