暁 〜小説投稿サイト〜
ドラゴンクエストV 勇者ではないアーベルの冒険
第49話 そして、説得へ・・・(2)
[1/5]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「さあ、これが答えだ」
キセノンは、俺達を目的の施設に案内する。
「ここは」
「鳥の飼育場?」
「どういうこと」
ここには、多くの鳥が飼われていた。

「ここでは、食肉用の鳥が飼育されている」
「食肉用?」
「これと、キメラの翼との関係は?」
「あれを見てごらん、テルル」
俺は、床に落ちている、目的のものを指さす。
「キメラの翼?」
「こんなところに、なぜ?」

「ここからは、管理人さんから説明してもらおう」
キセノンが声をかけると、1人の青年があらわれた。
「管理人のハリスです」
「アーベルです」
「テルルです」
「セレンです」
「ハリス。説明を頼む」
青年は、にこやかに微笑みながら説明を始める。

「この鳥は、ニワトリと呼ばれていますが、伝説の鳥形モンスターであるキメラの血を受け継いでいると言われています」
青年の視線は、テルルの方を向いていた。
やはり、自分の雇い主の娘と言うことで、興味でもあるのだろうか。
「キメラの血?」
テルルは青年に質問する。
「そうです。その証拠が、このキメラの翼と言われています」
青年は、落ちているキメラの翼を拾った。
「たまに、雄のニワトリが落とします」
「だから、お父さんの本に載っていないのね」
セレンは納得した様子でうなずいた。

セレンの父親の本は「モンスターを食す」だ。
ニワトリはモンスターではないので、記載されていないのだ。
「そうなのか」
「確かに、同じだわ」
テルルは、自分が持っているキメラの翼と比較していた。

「どうして、雄のニワトリだけついているのですか?」
タンタルが質問する。
「雌に対する求愛行動に用いられると考えられています」
「求愛行動ねぇ」
「ふうん」
テルルが俺にキメラの翼を手渡す。
「・・・。俺に、どうしろと?」
「不思議なおどりでも踊ったら」
「わらいぶくろじゃないし、だいたい俺、マホトラがあるし」
不思議なおどりとは、モンスターの特殊攻撃で相手のMPを奪う。
俺にはMPを吸収する呪文「マホトラ」を習得しているので、必要ない。
「あら、そう」

「セレンさん、どうですか」
「すてきです、タンタルさん」
タンタルは両手にキメラの翼を持って、セレンの近くを踊っていた。
「テルル、あんな踊りを俺に踊れというのか?」
タンタルの踊りは、武闘家の素早さを生かした、洗練した動きをみせていた。
何となく攻撃の型を元にした動きにも見える。
「さすがに、あそこまでは期待してないわ」
俺とテルルはお互いにため息をついていた。



俺とキセノンは、ニワトリの飼育場の一角にある、応接室で話をしていた。
「この部屋も大丈夫ですか?」
「ああ、大丈夫だ」
キセノンが答えた。

[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ