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ドラゴンクエストV 勇者ではないアーベルの冒険
第47話 そして、すごろく場へ・・・
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俺達はイシスの宿屋で休息していた。
目的は、北にあるピラミッドである。
以前に探索の許可を取り付けていたが、念のため再度申し入れをした。

今回は王女に面会することなく許可をもらえている。
正直、助かっている。
一年間王様をやったことはあるが、謁見は正直疲れるからだ。

今回のピラミッド探索は、「すごろくけん」の入手が目的だ。
すごろく場の存在は、実際の世界(?)には存在しないと思っていた。
だが、俺の予想を裏切った形で存在していた。

まあ、あるのなら、利用すればいい。
俺は、あるアイテムを入手するため、すごろく場に参加するためのアイテム、「すごろくけん」をモンスターから、入手するつもりでいた。

どうでもいい話だが、子どもの頃、ゲームで遊んでいたとき「すごろくけん」を「すごろく剣」という武器と勘違いしていたのは内緒だ。


「と、いうわけで」
「・・・なにが、「と、いうわけで」なの?」
テルルが指摘する。
「早めに、宿に泊まれたので」
「じゃあ、話を続けて」
「キメラの翼についての考察発表会をします」

俺達は、部屋の中央にある氷を前にして集まっていた。
部屋は暑いので、宿屋の親父からたらいを借りると、水を張り、俺の余ったMPを使い、氷結呪文ヒャドで氷に変化させていた。

攻撃呪文の使用は原則禁止のため、事前に宿屋の了解をもらったが。
「宿代をタダにするので、他の部屋の分もお願いします」
と頼まれた。
面倒なので、タンタルにも手伝ってもらった。

「では、一番手のタンタルさん。どうぞ」
「ええとですね」
タンタルは少し緊張しているようだ。
たまに、セレンを見ながら話し始める。

「俺の考えは、アイテムを一から作ったと思います」
「理由は?」
「適当です」
「・・・」
「そうですか」
「いいの、そんな理由で?」
セレンは、黙ってタンタルを見つめ、テルルは俺に問題ないのか問いつめる。

「まあ、良いのではないですか?当たっていれば」
「正解なの」
「それは、キセノンに聞くまで待ちましょう」
「あら、そう」
「では、明日はセレンお願いします」
「はい」

とりあえず、今日の説明会は終了した。
タンタルにもう少し説明が欲しかったが、初日だし、こんなものだろう。
あまりプレッシャーを与えすぎると、翌日のセレンが困るだろう。

セレンの様子を見る限り、あまり良い考えが浮かんでいないようだ。
一方、テルルにはなんらかの考えがあるようだ。
ひょとしたら、正解を知っているかもしれない。
もし知っているのなら、回答編を早める必要がある。
あとで、こっそり確認しよう。
そう考えてから、就眠する。


宿を出ようとすると、ロマリア王国からの使者を名乗
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