暁 〜小説投稿サイト〜
ドラゴンクエストV 勇者ではないアーベルの冒険
第26話 そして、再建へ・・・
[4/4]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
、2回も遊び人を経験したのか」
「都合がいいですからね、このようなときは」
ジンクは平然と答える。
俺の姿のままで答えるのは違和感があるが、ここは我慢するところなのだろう。
俺は黙って話を聞く。

ジンクは、俺の姿のまま説明する。
「さすがに賢者のレベルがあがりましたが、私が話す経歴だけでは見抜く人はいないでしょう」
俺も気づくことはなかった。
「最初に遊び人で次に僧侶です。とはいえレベル20で転職しましたが」

ジンクにかかっていた、モシャスの効果が切れたようだ。
元の姿にもどったことに、俺はなぜか安心する。

ジンクは、俺の反応を無視して話を続ける。
「その次に魔法使いをレベル38まで経験して、再び遊び人になり現在の賢者にいたります。
まあ、今ならあなたにステータスをお見せしても問題ないでしょう」
俺は、ジンクから初めて完全なステータスシートを見せられた。
習得呪文を見る限り、ジンクの話に嘘はなかった。

俺からの最後の質問だ。
「どうして、ジンクは協力するのだ?」
「おちょうしものだからですよ」
ジンクはようやく、いつもの顔に戻った。
「世界が平和になっても、自分の国が滅んでは意味がありません。
そして平和になったとき、一緒に笑える仲間がいなければ、おちょうしものとして生きてきた意味がありません」


俺の計画に見直しが必要だということを思い知らされた。
仕方がない。
俺は、少しでも早期に問題を解決する事を考えていた。

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ