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ドラゴンクエストV 勇者ではないアーベルの冒険
第16話 そして、修行へ・・・
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ている。
しかし、解決するためには洞窟で宝箱を開ける必要がある。
勇者や盗賊でない俺たちでも、宝箱を開けることができるかもしれないが、自分がする必要もない。
村が戻れば、店での買い物が出来るが、必ず必要なものでもない。
俺は、時間の無駄と判断して、旅を続けることにした。



「ようやくみつけた」
俺は、喜びの声をあげる。
俺たちはノアニールの西にある洞窟の地下2階にいた。

目の前にある床は、洞窟の中の状況として、明らかに異質であった。
4本の柱の中央に、円形の魔法陣が描かれている。
円の外周から真上に光の柱が天井まで伸びていた。

「これはなに?」
「入ってみてのおたのしみ」
俺は、テルルの質問に答えると、魔法陣の中に進入する。
すると俺は光に包まれた。
「!」

俺は、一瞬違和感を覚えたが、何も感覚はなくいつの間にか体の状態が回復した。
「大丈夫、アーベル?」
セレンは心配そうに見つめる。
「大丈夫さ。やっぱり全快したな」
俺は、ステータスシートを眺めながらセレンの質問に答える。

「本当だ」
「すごい」
テルルとセレンはこわごわと、魔法陣に入ったが全快した体をみて納得した。
「さあ、修行の開始だ」
「うん」
「わかったわ」

俺たちは、回復魔法ホイミの上位魔法ベホイミと炎の魔法ギラの上位魔法ベギラマを覚えるまで、魔法陣の周辺を拠点として、修行を開始した。


「ねえ、起きて。アーベル」
「起きてよ、アーベル」
夜更かしのしすぎでうたた寝でもしたのか。
俺はそう思って、目を覚ます。
「!」
体全体に激痛が走る。
「ベホイミ」
セレンが呪文を唱えると、みるみる体の痛みが取れた。
「大丈夫?」
「ああ、なんとかな」
俺は起きあがり、セレンに礼を言う。
「ありがとう、セレン」
「いいのよ、私の仕事だから」
セレンは照れながら答える。
照れるところか、と俺は疑問に思ったが答えは得られないだろう。

テルルがセレンに苦言をいう。
「セレン。すぐ近くに、全快出来る場所があるのに、アーベルに呪文を使わなくてもいいじゃないの?」
「でも、瀕死だったし」
「それに、アーベルはHPが低いからホイミで十分でしょホイミで」
「いや、HPが50超えたので、ホイミじゃ無理だろ」
俺は、セレンをかばうように答える。
「それに、敵に眠らされて怪我をした俺が悪い」
俺は、眠らされた相手である、きのこ型のモンスターを思い出した。

「いいわねぇ、セレン。アーベルがやさしくて」
セレンは顔を赤くする。
「ぼやくな、テルル」
「ぼやいてないわよ!」
「前衛として、俺をいつも守っているテルルにも感謝しているよ」
「なによ、急に」
急にテルルの顔も赤くなる。

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