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ドラゴンクエストV 勇者ではないアーベルの冒険
第15話 そして、アッサラームへ・・・
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物に疲れた俺は、先に休むと言って宿に戻ろうとしたが、セレンとテルルは別のところに行きたいらしい。
「ベリーダンスを見に行くの」
「ああ、そうか」
「アーベルは見にいかないの?」
「別に行くつもりはない」
「本当?」
「たしか、行きたいと目を輝かせていってなかった?」
セレンは俺の答えに疑問符をつけ、テルルなどは事実をねつ造している。

「そんなことはいっていない。楽しみにしていたのは、ここの商人の話し方だ」
「はいはい、わかりました。わかりました」
俺の正直な感想に対して、テルルはニヤニヤしながら答える。
商売相手には、絶対してはいけない対応だ。
俺はテルルの商売相手で無いことを残念に思う。

結局、セレンとテルルはベリーダンスを見にいって、俺はゆっくりと共同浴場で湯船につかることとなった。

浴場があって本当にたすかった。
この世界では、毎日の入浴は一般的ではない。
アリアハンも基本的に、水を含ませた布で体を拭くことが一般的だった。
俺の母ソフィアはきれい好きだったことと、宮廷魔術師の収入の多さからキチンとした浴室を作って俺と毎日入っていた。
父ロイズはそれほどきれい好きではなかったので、簡単に体を拭き、汚れを洗い流すだけだった。


俺は転生したてのころ、母親と一緒に入るのに抵抗をした。
だが、俺がまだ5歳であること。
そして、川に溺れて死にかけたこと(川と風呂は別だという俺の抗議は無視された)から俺は無理やりに、母親と一緒に入ることになった。

「おかあさんと一緒に入るのはいや?」
ソフィアは、視線をあわせない俺に質問する。
「ちがうよ」
「じゃあ、こっちを向いて」
ソフィアは俺の両肩を捕まえて、正面に向けさせる。
自然とソフィアの体に向き合うことになる。
ソフィアは美人であり、転生前の俺よりも年は若い。
俺の心はかなり動揺しているが、体は5歳なので何も反応していない。
俺は体が反応しない幸運に感謝しながら、仕方がないとあきらめた。

結局ソフィアと一緒に風呂に入ったのは、11歳のときまでだった。



「さて、いい湯だったな」
俺は、頭に乗せていたタオルを手に取り、湯船を出た。

「ここのお風呂、男女混浴だって。いやーね」
「まあ、身につけるものがあるから、って」
2人の少女と視線が合う。
「イヤー!!」
「キャー!!」
少女達が声を上げる。
よくみると、セレンとテルルだ。

「混浴だろう。そこまで、騒ぐことはないだろう」
「服を着なさい。服を!」
テルルは赤くなりながら、全裸の俺に指摘する。
テルルやセレンは、フィットネスインナーのようなものを身につけている。

俺は、テルルの指示に従い、服を着る。
「まったく、何も着ないなんて、何
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