暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜ニ人目の双剣使い〜
狩りに行こうぜ!B
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前回のアオアシラはあっさりリョウコウに倒されてしまったわけだが、今回の敵はアオアシラとはわけが違う

火竜、リオレウス。別名空の王

口からの強力な竜の息吹き(ブレス)に爪に潜む強力な毒。そしてなにより縦横無尽に空を飛び回るその飛翔力

正直言うと今回のリオレウス戦は鬼門……かもしれない
メンバー(リョウコウ君、リクヤ君、リン君、シノン君)は全員ALOにおいて、対空戦を行ったことは確かにある。しかし、自身が飛べない状況で……という条件をつけると全員が初体験だ
なぜならアインクラッドには飛行型エネミーがほとんどいなかったためだ
ガンゲイル・オンラインにはいるにはいるが、銃という絶対的な飛び道具があるため苦労とは無縁な雑魚エネミーばかり
以上の理由から地対空戦の熟練度は皆無だ

……ただ、このメンバーは常識はずれな面々なため、そんな熟練度やセオリーを完全に無視できる可能性もなきにしもあらずだが

「と、菊岡さんの持っていたノートに書いてあったわよ?」

「よし、後で絞めるか」

「全く……誰が常識はずれだって?」

おまえが言うな、という意味が込められた視線がリョウコウに集中するが、リョウコウは飄々とした様子でそれを受け流す

「……それは一旦置いといて……事実、空を飛ばれたらキツいよ」

「ゲームと一緒なら基本は低空飛行だろう。たまに高空から急降下攻撃orブレスをしてくるぐらいか?」

「もしゲームと違ったとしても、それが現実の法則に従ってんなら……」

「翼膜に風穴を開ければ飛べない」

鳥に限らず、ほぼすべての飛行型のモノは翼膜で上昇気流を受けて空を飛んでいる(例外はあるが)
そこに穴が開けばどうなるか?
答えは簡単。飛べなくなる、そこまでいかなくても飛び辛くはなるだろう

「まあ、それが妥当だな」

「それでリン軍師よ……どんな作戦でいく?」

「そうだな……って軍師?」

リョウコウがさらりと自然に似せた不協和音にリンは流しそうになるが、結局流せずリョウコウに聞き返した

「いや、いつも人の虚を突く作戦を立ててんのはリンだろ?」

「そうそう。普通の人は考えつかないような裏をかくのがうまいしな」

「おまえら、遠回しに喧嘩売ってるだろ……」

言葉の裏に隠されていた毒を敏感に感じ取り、額に青筋を浮かべるリン
暖かな日差しの照る闘技場の待機エリアのはずなのに少々殺伐とした雰囲気が立ち込める

「なにいきなり喧嘩をしてるのよ」

「シノン……口調」

「あっ……うん、ごめんなさい……」

「まあ……場を和ませてくれてありがとう」

シノンはリンに頭を撫でられると顔を綻ばせた
その様子をリョウコウとリクヤは一歩引いた場所から見守っている。顔
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