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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 召喚士の軌跡
第15話 オオカミですよ?
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ウ」

修也は本物の兜を咥えて十六夜に渡す

「へえ、これが本物の【ハデスの兜】か」

修也は光に包まれて元の姿に戻る

「それつけてさっさと行きな」

修也は階段のほうを指差して言う
見ればそこも真っ黒焦げでそこを守っていたであろう騎士たちは全員失神していた

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「ラ、ギャアアアアァァァァァァアア!!」

十六夜達が最奥に言ってから少し経ち甲高い不協和音の叫びが響いた

「な、何!?」

耀が驚いて辺りを見渡す
いつの間にか自分と修也を除く全てのものが石化していた

「耀、無事か!」

修也が瓦礫の山から顔を出す

「修也! 周りが…!」

「分かってる。最初にした加護のおかげか俺達は石化してないが…」

修也は辺りを見渡す

「飛鳥は大丈夫かな?」

ポツリと耀が言う

「心配なら見に行くか」

そう言って修也は手を差し出す

「うん」

耀はその手をとって頷く

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「飛鳥!」

「春日部さん!? 修也くん!? 無事だったのね!」

赤いドレスを揺らしながら修也たちのほうへと駆け寄る飛鳥

「よかった。飛鳥にも加護がちゃんと働いていた…!」

「そう、これってあなたのおかげだったのね。ありがとう」

その時、白亜の宮殿が黒く染まり、壁が生き物のように脈打ち、黒い染みから蛇の形をした石柱が修也たちを襲った

「何!? コレ!」

飛鳥はギフトカードから出した銀の十字剣で蛇を切り捨てながら言う

「分からない!」

耀は旋風で蛇を払いながら言う

「とにかく分かってんのは宮殿がモンスターになったってこと!」

修也は剣を召喚し蛇を切り捨てて言う
その時、上の階で轟音が響いた
それこそ3階まで崩れたような音だ

「……とりあえず逃げよう」

修也が8センチ程の柄の無い小さな刀を召喚していう

「そのほうが良さそうね」

「賛成」

そして修也は再び雷の獣の姿に変わり、耀と飛鳥を乗せて白亜の宮殿から脱出した


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